こういう商店街もあるんだなあ

日経MJの一面の「商店街SC 再開発の果実」なる記事が目を引きました.


商店街をそのままショッピングセンター(SC)に見立てたら―.
土地の所有と運用を切り離せば、テナントの誘致や営業時間の変更など、もっと自由な商店街づくりができるはず。商業ビルの開発では珍しくない定期借地権を、商店街全体で活用する。そんなユニークな中心市街地の再開発を、高松市にみてみよう。「まちづくり」の新手法に育つ可能性がある。
どこでも通じるやり方ではないようですが、こと県庁所在地などある程度キャパシティのあるところだったら可能なフレームかもしれません.

本再開発事業では、土地の所有を変えずにビルの床をまちづくり会社が取得・運営する事業スキームとし、土地費をイニシャルコストとして事業費に顕在化させない仕組みにしています。地権者はそれぞれの土地を所有し続け、まちづくり会社と定期借地権契約を結び、土地を貸し出します。そして、建物はまちづくり会社が所有し運営します。まちづくり会社は、家賃収入から、建物の管理コストなど必要な経費を除いた分を、地権者に分配します。簡単に言えば、地権者はこの事業に土地を投資し、地代という形で配当を得ることになります。こうすることで、土地の利用と所有が分離され、土地はまちづくりに望ましい形で合理的に利用されていくことになります。また、まちづくり会社が建物全体を一体的に運営することができるので、マネージメントが合理的かつ体系的にできるメリットもあります。
 このような形態においては、地権者の合意を得ることが最大の課題であり、「所有権と使用権の分離」をまちづくりに活用するのは、全国で初めての試みです。
各地権者で、古くからここでお店を営んでいる方は権利床に出店、再開発により増えた分は保留床として売却して、集客力のあるテナントを入れたとか、その上で昔からの商店どうしで競い合ったり、いろいろ意欲的な取り組みをしておられるようです.確かに、高松、四国では一番の商業都市だし海があるがゆえに周囲の大都市からも比較的距離を保ってられるというのは幸いしている、その中で市街地の一番中心にある商店街ということでかなり潜在力はあるというのは確かなようですが、一度見てみたいというのは確かにあります.

ただ、この再開発、森ビルだったり東京の大手コンサルが入って、政策的ないろんな目玉にしたいという後押し効果もあったと聞いています.確かに全国どこにでもあるといえばあるようなSCのような作りこみという気もします.あと10年20年たったときにも住んでいる人がいて、心のかよう商店街であってほしいと思うのです。