西鉄宮地岳線再び

福岡のニュースは例の飲酒運転のニュースばかりです.ひどいニュースですが、その舞台って実家の範囲数キロ圏内に全部あるんだよなあ、と思うと悲しくなってきます.その件でいろんなうわさを聞いたり.飲んだら乗るな、ただそれだけなんだけれどもねえ.

夕方帰る間際に、西鉄電車を再びちょろっと撮影に.古賀ゴルフ場前〜新宮の松林の合間を走る電車をみながら何枚か写真を取って駅に向かいます.新宮からは、沿線の新宮高校生が通学のために乗ってきてちょっとほっと.沿線の通学で使ってそうな高校、となるとここ(福岡県立新宮高校)、福岡県公立古賀高校、水産高校くらい、古賀高校はJRの方が便利だから、と考えると、通学需要もあんまり満たせてないのかなあ、と.もともと、併走するJR(国鉄)が著しく本数が少なくて不便、バス便は国道3号線(現495号線)が狭くて常時渋滞していて時間が読めないし電車よりも運賃が高い、だから西鉄電車で、ということになっていた区間だから、使命を終えつつあるといえばそういうことなんでしょうけれども、せっかくのインフラをなくしてしまうのはもったいないなあ、と思うことしきりです.輸送量が損益分益点を40%下回っている、ということ.駅も日中はほとんど無人化されていて、合理化もしようがない、ということでしょうか.運行本数がほとんど減っていない、(早朝深夜がすこし減っていますが、日中は今も昔も約13分間隔)というのはちょっと不思議ですが.

ぶらぶらと沿線を歩き回ってみました.昔と変わったところ、変わらない所、そこここにいろんな思い出があったりします.なんかこういう風景のひとつを作っていた、そして自分にとって一つのキーになっていた鉄道が消えて行くってさびしいなあ、とにかくそう思います.ふと空をあおぐと、
びーーーん
と、聞きなれたダートエンジンの音が近づいてきました.9月末に退役するYS-11、これまた丁度実家が福岡空港への進入路(北より)の直下にあるため、冬になると低高度で進入してくるYS-11はおなじみの風景でした.この音ももう来るときには聞こえないんだなあとしみじみ.