神田駅周辺

帰りがけ、本当に久しぶりに量販店が開いているような時間に帰れたので、アキバによってリバーサルフィルムをまとめて現像に出していき、メディアなんかをみたあとぶらぶらと歩いて三田線まで戻ります.

秋葉原には青物市場、そして神田は職人の町として江戸の時代から発達してきた町ということです.今では職人の数もずっと減少し、表通りには中小のオフィスビルやビジネスホテルが立ち並んでいますが、一本奥に入るとそこは昔ながらのひっそりとした町がまだ息づいている不思議な空間です.
昔は職人さんの家々や作業場が軒を連ねていたに違いありません.時代は変わり、おそらくサラリーマンだったり、ぜんぜん違う職業についていたり、そしてまだ自営をされていたりするんでしょう.外から移ってきて商売をやられているような真新しい店もいくつかあります.しかし、休日の夜もう暗くしずんだオフィスビルの間にぽつぽつともれる家々の明かりは、時代を重ねつつ町が続いているんだなあと思わせるものがあるわけで.


かどを過ぎて多町大通、金属板をうろこのように身にまとった看板建築の重厚な建物が目に入ってきました.「サカエヤ」の看板、現役のミルクホールとしてその筋では有名な建物らしいのですが、堂々と立っています.歩行者も車もほとんどないひっそりとした町、ほかのサイトなどで見ると昼間には真っ白な暖簾が広がっているのでしょう、まだ町が続いていることを示すかのように.


そこここに水銀灯のともる東京の街は、たとえ建物に明かりがついていなくてもかなり明るいと思うんですが、路地を抜けるとぽつぽつと暗い空間が広がっていました.

歩いていくと大手町の駅はもうすぐです.しかし相変わらず人通りがまったくありません.不思議なGWの一日でした.