そんなもんなんだけどいっちゃうんだよなあ.

ミステリ作家の森先生がいい事を.森先生好きなんだけど、ここではそんな話はさておいて、名古屋近郊の某巨大なイオンSCについて書かれていたので、興味深く読ませていただきました.


「どんなふうだった?」と尋ねると、「普通のジャスコだった」とのこと。だいたいそんなものだろう。
 きっと、雑貨屋が沢山ある。ブランドものの鞄や時計もある。直営の閑散とした衣料品、日用品のコーナも。子犬のいるペットショップも。あとは書店、レストラン、食料品、などなど。人気のあるなしにかかわらず、ものに溢れているだろう。そして、珍しいものはほとんどないのだ。どこも同じ。(中略)
 大型店がどんどんできて、その店に商品が並べられることで、あたかも生産品が消費されているように錯覚できるのかもしれない。大型書店ができれば、その本棚に本が並べられる。少なくとも何万冊も一時的に置き場所が増えるわけだから、消費されているように観測されるだろう。メーカサイドからみれば、それでも立派な「消費」なのかもしれないが。
 しかし、ショッピングセンタを一種のエンタテインメントとして捉えれば、これはこれで成立しているような気もする。少なくとも、スバル氏はあと何回か行きたがるだろう。
どうして新しいSCが出来るとそこにいってしまうんでしょうかね.全員が全員とは言わないけどみんなとりあえずできたらいくし、休みの日なんか結構行っているような気がします.俺は・・・まあとりあえずいってみる、というだけでどっちかっていうと仕事でなんか役にたたないかなあ、とかそんな感じなんですが.いやビレッジヴァンガードなんかはたまにあたりがあるんでまあ好きですけどね.
新しいところにいっても、実際はなにも新しくない、でもそれが人を呼んでいるのかなあ、とふと考えます.SCは一つの会社の管理下に置かれた閉鎖された空間、そこにある店は東京からの人気ショップだったり、少なくともSCに入るだけの体力をもったシステム化された会社な訳です.その多くはこの10年ほどの新興勢力、しかし全国のSCへの出店をすすめている会社とお店でしょう.もしかしたら他のところで見たことのない店があることもあるでしょうが、有名なあの店の別業態、というのが一番多いパターンになります(もちろん地元の店が入ることもありますが、多くはお茶屋さん(喫茶店、じゃなくて日本茶ね)とか食料品店とか、「いるんだけれども個性はあんまりいらない」とかそんなん程度が大体です).
SCに来るといつもごみ一つ落ちてなくて清潔で、まあ目新しいものがあったりするんだけれど想定の範囲内でおさまっていて、だからこそ安心してなんとなく時間をつぶせる、といったところでしょうか.多分街の商店街を歩くよりも均一なサービスがあって、まあそれは日本の標準といえるようなもので、とりたてて不快になるようなこともなく・・・
もちろんたかが買い物ですし、オーバーに考えすぎなのかもしれません.またSCの中でがんばっている方が一杯おられるというのももちろん踏まえているんですけど.
いいんですけど、なんでもそう一つの枠にいれて他の可能性が自然に排除されているんじゃないかなあ、と思うのです.