走り出せ、中央線

いや先輩の結婚式で京都に行くだけなんだが、なんかwkwkしながら新宿駅の5番線、大きく渋谷側にはみ出した特急ホームに佇んでいる訳です.南口大改札の発車標にはなにも出ていなかったんですが、ホームには「快速 ムーンライト信州 白馬」の文字.三々五々と集まってくる登山姿や鉄な人とか.時期も時期ですし、行き先も行き先ですからたいした人数でもなくヽ(´ー`)ノマターリ したふいんきが漂います.やがてとなりのホームには団体電車が.一関から来たらしい甲子園臨は583系、しかし塗装はいたるところで大きくはげ、窓ガラスは黄色く、もうぼろぼろです.引退しどきなのかなあ.
やがてやってきたのは国鉄色の特急電車.表示はシンプルに[快速 白馬].さらりと乗車が終ると、数分遅れて山手線の接続をとって列車は発車しました.

久しぶりのゆっくりとした時間です.先に貨物列車が詰まっているらしく、列車は30キロ程度のゆっくりした速度で西に向かいます.見慣れた中央線の駅が後方に、いつしか耳元の音楽はやっぱりThe BOOMの「中央線」なんかになっている訳で.どこまでも続く低層の建物群、昼間は活気あるだろう商店街にともるさびしげな街灯、遠くに見える高層マンション、そして高架も途切れて、踏み切りの灯が過ぎてゆき、ぽつんと横断待ちをしている青年がうしろに過ぎていく.なんか中央線のデフォルトのような風景が広がります.
東京を離れてどこかへ、凡庸ではありますが、そんな感傷に浸っているうちに終電車から起こされた通勤客がふらふらと出口に向かっているのが見えると高尾、過ぎるとぐっと沿線の風景から明かりが消えます.列車の速度もぐんと上がりました.いつのまにか眠っていました.