店、という枠をはなれて


ながの東急百貨店長野市)は、店内の各売り場の女性従業員約20人でつくる「デパネタチェッカーズ」を発足させた。商品販売や店舗運営などについて話し合い、女性ならではの視点を経営に反映させる狙い。買い物客の多くを女性が占めるため、「男性では気が付かない情報をお客さまに提供していきたい」(社長室)という。
 メンバーは婦人衣料、紳士衣料、家庭用品、食品など各フロアのさまざまな売り場から選抜。月2回程度会合を開き、売れ筋商品やイベント情報などについて自由に話し合う。買い物客にとって有益な情報を同社ホームページ(HP)で紹介。売り上げ増につなげる計画だ。
えっと、サイトはこちらですかね(デパネタチェッカーズながの東急百貨店).こういう風に、特に女性社員さんを表に出して「スタッフお勧め」ってのは昔からありましたが、最近特にサイトでコーナー化するのがはやってますね.やっぱりトップは小田急百貨店のオダチャンズなんでしょうが.あと見てるとお買い得情報とかお勧めなんかをブログ形式で流していくところもずいぶん多くなりました.福岡の老舗、岩田屋のところなんかもうどっかのポータルサイトみたいになってます.
こうして個で情報を発信していく、ってのはやっぱり大事だなあと思います.お客さんに違った位置からアプローチができるし、働く人たちにとっても新しい発見にもなるでしょう.自分のいる店を見直すきっかけになるだろうし.もう一歩、お店を飛び出してお店で売ってないものへの新しいアプローチになったりするともっと楽しいんだけどね.小売業って場の提供に過ぎないですから、どうやって作っている人とそこにくる人、そこの場所を引き合わせるのがいいのかなあと考えるとやっぱりいろいろ思うわけで.こうやって「名品」発掘へ、それがネット上から実店舗に行くとリアルに見れる、そしてリアルに感想を聞け、またいえるという体制を作っていくのが都市型百貨店のひとつの形かもしれません。

逆にお客さんの方からアクセスする、それを店舗運営にいかしていくというのもあるんですねえ.


実験では、三越が提供するコミュニティサイト「三越コミュニティサロン」の会員からレポーター50名を募集し、レポーターにはRFID付きUSBメモリを会員証として配布する。レポーターは、RFID付きUSBメモリを持って日本橋三越本店に来店し認証を行った後、店内取材(写真撮影含む)が可能となるレポーター証を受け取る。その後レポーターは、店内取材を行いブログに記事を投稿する。
まあちょっと店の主体性があんまりないような気がするんですが、こういうのがはやりの昨今には受けるのかもしれませんね.単なる宣伝手段としてだけではなく、もっといろんなものに生かせないかなあ、と思います.