光景

sa-502006-02-06

地下鉄に乗ると、座席に座った両側の人が一斉に携帯を開く光景はよく見るようになりました.やっぱり高校生から大学生くらいの人に多いみたいですね、早い時間の帰り道とかにはよくある光景です.逆に、いつも乗る終電近くではあまり見られない光景でもあります.この時間、寝てる人、タブロイド版を読んでいる人、週刊誌、漫画からiPodで音楽、仕事をしてる人、さまざまです.サラリーマンばかりで車内が黒いからでしょうか.もちろん自分もその一人なんですけど.
なんで携帯でメール、なんでしょうね.いや自分も使うんですがあんまり使わないもんで.あのキーボードのないテンキー入力がかったるくてたまらないし、そんなに必要性もないし.社会の中でそんなにつながっていく必要性が薄れていくんでしょうか.
残業続きの昨今、たいてい夕食は会社の前のチェーンの蕎麦やで食っています.夜の21時前、サラリーマンとタクシーの運転手でさらりとカウンターの半分以上が埋まっています.ふと見ると、おじさんの半分くらいが携帯でなにか打っていました.ちょっと新鮮な光景に感じたんですが、そういえばその前きたときもこんな光景見たような気がするなあ.運転手仲間での情報交換だったり、夕食いらないから、という家族へのメールだったりするんでしょうか.生活の中で何かを繋ぎとめているような光景だなあ、とぼんやりと眺めながら考えます.

23時過ぎ、会社をでると雨が降っていました.最寄り駅に降り立つといつのまにやら雨は夜更け過ぎに雪へと変わり、いや山下達郎はいらないんだけどなあ、と思いながら家路を急ぎます.丁度うっすらと雪化粧が始まっていました.静かな静かな一日です.