昭和バス、福岡より撤退・・・

最近、車とか欲しいなあとかおもいつつ、でも車なんか買ったらバスなんて乗らなくなるのかなあ、普通、とか思っておるわけです.地方の公共交通・・・って、たしかにバスとかで会社に行く生活なんて想像つきませんもんなあ.10年15年前には、まあ日本中大体の国道では県境越えとか意外はしぶとくバス路線が残っていて、まあ往々一日一本とかもうそんな状況でも残っていたわけですが、そういう反面まだ地方の足だなあ、という路線も結構残っていましたね.しかしそのころから乗ってるのは交通弱者ばかりだったんですけど、まだ最後の時代だったのかもしれません.
福岡県の大部分は路線バス大手の西鉄バスがカバーしているんですが、佐賀をエリアとする昭和バスも一部福岡の西部に路線を持っています.昔は、博多駅唐津呼子、とか、博多駅〜三瀬〜佐賀、といったロングラン系統もいたんですが、数年前に姿を消してしまいました.で、今回も大規模なエリア撤退を申し出ているということです.


福岡県前原市など県西部で路線バスを運行する昭和自動車佐賀県唐津市)が利用者減を理由に九路線の休止・廃止を福岡県バス対策協議会に申し出ていることが三十一日分かった。実施は今年十一月からで、同社は四月末までに国交省に正式に届け出る方針。しかし、いずれも重要な生活路線となっており、一部関係自治体では存続に向けた協議を始めた。
 計画によると、休止・廃止の対象路線は福岡市、前原市志摩町を走る(1)前原・姪浜線(2)芥屋線(3)師吉・船越線(4)野北線(5)糸島高校線(6)西の浦線(7)下山門線(8)今宿・三陽高校線(9)上の原線―で、計十四系統ある。
 同社によると、このエリアの路線バス赤字は年間約五千万円。対策として運転士の正社員から契約社員への変更や車両更新の延期などのほか一九八七年度からは今回対象路線の一部について国、県の補助も受けて存続させてきたが「経営努力も限界」と同協議会に休廃止を申し出たという。
 対象の三路線が走る志摩町と同社は協議を続けているが、具体策はみえていない。松崎義行・昭和自動車乗合事業部課長は「利用の伸びが期待できるところについては再開も考えたいが、見通しは厳しい」と話している。
 これに対し、志摩町は同日朝、関係バス路線沿線の住民代表や町議などによる初めての対策会議を役場で開いた。末崎亨町長は「通学や高齢者の病院通いもままならなくなり、存続を求める」。前原市企画振興部は「市としての対応はまだ決めていない。福岡市、志摩町昭和自動車、県で協議会を二月中旬に立ち上げる予定なので、その中で議論していく」としている。県交通対策課は「各市町村と協議し、存続のために働き掛けたい」としている。
9路線14系統、このエリアの昭和バスほぼ全線ですね.農・漁村を繋いで走る風景と雰囲気のとてもよい路線がおおかっただけにとてもとても残念です.海沿いの集落を走ってく無塗装の観光落ちの大きなモノコックが見られたのももう過去の時代なんだなあ.
しかし、最近こうして「エリアごと撤退」というのが多いですねえ.地元の事業者あたりが手を上げてくれるといいのですが.