レジ袋削減への動きについて

先日の新聞には、「レジ袋有料化へ」という大きな見出しがあがっていました.


 容器包装リサイクル制度の見直しを検討していた環境、経済産業両省は二十三日、中央環境、産業構造両審議会の合同部会にスーパーなどで無料配布しているレジ袋や、プラスチック製や紙製の手提げ袋の有料化を盛り込んだ最終報告を提示し、了承された。
 有料化は通常国会へ三月中旬に提出予定の容器包装リサイクル法改正案には明記しないが、環境省が同改正案に基づいて作成する容器包装の減量指針で、事業者が有料化を通じてレジ袋や手提げ袋の使用量を減らす目標設定を求め、二〇〇七年度からの導入を目指す。
 レジ袋などの販売価格は事業者が独自に決めるが、生協や一部の業者が既に一枚、五−十円で有料化を実施しており、同程度となる見通しだ。
 また、最終報告では容器包装の収集・選別を担う自治体の負担軽減のため、資金面で支援する制度の創設も打ち出した。同法改正案に盛り込む。減量指針の対象となるのはスーパー、百貨店、コンビニなどの小売業者。地域の小規模な小売店については自治体と自主協定を結ぶことでレジ袋などの減量を進める。
あれ、いつの間に法制化、と思ったんですが、あくまで審議会が省庁報告を了承した、ということなんですね。ちなみに

こんな書き方も出来ますね、業界サイドからだと。

ちなみに、「レジ袋」ってどれくらい使用されているのかなあ、とぐぐって見たところ、どうもよく分からないんですよね。一番根拠として引用されているのが、この数字です。


使用枚数は、305億枚

総重量として推定した302千トンを1枚9.9gとして割り算をした結果です。
色々な仮定を置いた結果ではありますが、一応の目処となりますね。
乳幼児を除いた国民1人当たりで、ざっと300枚/年間の使用量となります。
勿論、平均すれば、という数字ですから、「こんなに貰ってはいない」と感じる方も多いと思います。
スーパーでお買い物をすれば1〜2枚で済むところが、商店街のお店を一軒づつ回って、気がついたら4〜5枚になっていたということもあるでしょう。
消費生活の違いが、レジ袋消費に影響を与えている例です。

ポリフィルムの生産量と輸入量から推定して、枚数換算した数字の様です.なんか二酸化炭素の排出量のようなもので、環境問題というのはつかみ所のないもんですね.しかし、年間300枚、もしかしたらもっと多いかもしれませんね.無駄だなあ.
さて、今回の方向性としては

最終報告案では、法改正によってスーパーなど流通業界にレジ袋削減への取り組み状況報告を義務づけ、削減が不十分な場合は改善勧告を出したり、業者名を公表したりする。中環審は、レジ袋の有料化を取り組み方の判断基準の一つにして、法律による義務化と同じ効果を上げ、年300億枚とされるレジ袋の使用量を減らす考えを盛り込んだ。
有料化を義務付けませんが、削減目標を定めさせるということです.業者名の公表って、そんなに効果があるのかなあ、と実感としては疑問なんですが.ナショナルチェーンならともかく、中小チェーンだったら殆ど影響ないような気がするんですが.また、個人商店や
中小業者はまたも対象外とされるようです.こんなんで本当に減るのかしら.
主なスーパーが参加している日本チェーンストア協会は、これまで法制化を強く求めてきたんですが、たしかその理由は「スーパーだけ有料化して、ドラッグストア等が無料だったらそっちにお客がながれてしまうではないか」といったものだったと思います.一応今回、小売業に対してある程度包括的に網が掛けられることになり、では賛成、という方向で行くようです.さて、コンビニなんかはどうするのかなあ.
 レジ袋はゴミ袋として有効活用しているから、有料化はおかしい、という意見も聞きますが、ゴミ袋も廃棄されるものには変わりが無いのだからねえ.5円でも1円でも取ってみるものいいと思うんですけどね、個人的には法制化が一番すっきりしていいと思っているのですが.国内産業保護、というのもあるんでしょうがまあそれはそれで、販促として物品を無料で配布することに何らかの歯止めがあるのと同じような考えにならないのかなあと思うのですが.
最近スーパーの中にも昔ながらの商店を模したような対面売りの精肉売り場をいれたりしているところがありますが、同じようにポリ袋に入れたりするんですよね.昔って、竹の皮で巻いて新聞紙だったよなあ、ふと思います.