スターフライヤー、まもなく。

以前も少し書いたのですが、新北九州空港が本当に開港します.そして九州と本土を結ぶ3本目の新興エアラインが誕生します.少し古いニュースですが、勿論初便はあっという間に売り切れたとか.


3月16日に開港する新北九州空港羽田空港間に就航する新規航空会社、スターフライヤー北九州市、堀高明社長)は16日、航空券の予約販売を始めた。第1便は上下便とも午前9時半の販売開始後、わずか5分間で完売。その後、第2便の上下便とも売り切れるなどまずまずの出足となった。
 スター社は同路線で小型旅客機A320を3機使い、1日12往復する予定。午後9時時点で3月16日分の座席数2592席のうち、約7割の1800席程度を販売した。
北九州空港、といえばレインボーカラーのMDがちょろっと飛んでいて、いつもいつも霧で運休していたイメージがあり、使っている人を
ついぞ知りません.需要としては・・・日産とかの工場への出張などでしょうか.しかし、同じように福岡空港の陰に隠れ、建設が疑問視されていた佐賀空港貨物需要で一定の成果を上げているようで(外部リンク:ANA)、同じような需要を見込んでいるんでしょうか.こちらも24時間運用ですものね.ちなみに佐賀空港の旅客需要はといえば、

佐賀県は長らく九州7県のうち唯一空港がありませんでしたが、紆余曲折を経て、平成10年7月に佐賀空港が漸く開港しました。開港当初は、佐賀県などが、利用率向上策として団体旅行への助成や駐車場の無料化等の積極的な後押しを行ったため、好調な滑り出しとなりましたが、定期路線数が少ない(東京線1日2往復、大阪<伊丹>線同2往復)ことや、各航空会社が近隣の福岡空港を舞台に価格競争を繰り広げていることから、利用者数は伸び悩み、年間乗降客数は13年度で約33万人と、開港前予測(約73万人)を大幅に下回る状況となっています。
こんなかんじらしいんですけどね.少しは好転したのかなあ.

さて、貨物の需要がどれくらいありそうかは分からないのですが、とりあえず旅客需要に関しては一定の需要が見込めそうな気がします.メジャーラインも価格競争を強めていますが、やはり当日運賃や割引の種類などで見ると福岡〜東京線ではスカイマークの方が有利ですから(定時制などは使った感じではひどいものですが)、このスターフライヤーも一定のお客を集めそうですね.

片道運賃25,800円は、ほぼスカイマークと同じくらいでしょうか.対抗して3月からスカイマークは運賃値下げに踏み切るようですが.
それよりも、時刻設定が目を引きますね.しょっぱなから一日12往復、最終便は北九州も羽田も共に日付が変わる頃に出る、というとんでもない時間設定がされています.いつもどおり残業しても、そのまま金曜の最終便で田舎に帰ったりは出来そうです。空港からの足はまだ発表されていませんが、第一交通あたりジャンボタクシーで参入しないんでしょうかね.朝も極端に早いですね。色々有効な使い方が出来そうです。

一機の機体で、一日4往復から始まったスカイマークに比べて随分大掛かりですが、逆に言えばこれくらい便数がないと大手には勝てない、ということでもあるのですね.苦戦する新興エアラインの二の轍は踏みたくない、ということでしょうか。
ただそこまでするなら、行政もあと一歩として、空港カウンターや駐機スポットなどで優遇措置を与えて欲しいものだと思います.いかんせん、新興エアラインのカウンターはどこも空港の一番はしにあって移動に時間がかかる、いざチェックインしてもスポットまでははるばるバス移動になってさらに時間がかかる、というのは昔から言われているのですが、なかなか改善された様には見えません。まあ最近では羽田でちゃんと乗れることも多くなってきたので、昔ほどではないんでしょうが、規制緩和は「新しい人にやらせたらなにかいいことがあるかもしれない」という期待があってのことだと思います。そうだとすると、もうちょっと利用しやすい形になってもいいような気がするんですけどね。
東京には伝わってきませんが、北九州の政財界では結構期待されているようです。結局公共事業頼みかよ、という気もしなくはないんですが、このスターフライヤー北九州の企業が主要株主に名を連ね、目指すは北九州を拠点とした運行網の整備と大きく出ています。北海道国際航空(AIR DO)を髣髴とさせるスタイルですが、なんとかうまくいって欲しいものです。