05年ヒット商品番付

どうせ堤燈記事の側面はあるんでしょうが、日経流通新聞の一面は今年の「ヒット商品番付」でした.この「ヒット商品番付」ですが、SMBCコンサルティングも発表していて、比べてみるとまあ今年の流行が出てくるのかなあと思って比べてみました.

まず、SMBCコンサルティングのほうから.ソースはこちら

西
愛知万博横綱アキバ
ブログ大関iPod」ファミリー
宮里藍関脇NANA
寒天ダイエット料理小結AQUOS」VS「VIERA
LOHAS前頭1生鮮百円コンビニ
のどごし<生>前頭2「氷結」VS「−196℃」
スチームオーブンレンジ前頭3ニンテンドーDS」VS「PSP
「ごくせん」前頭4「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
手ぶれ防止デジカメ前頭5写ルンですNight&Day」
ETC前頭6家庭用光ファイバー通信
なんだか商品じゃないのが混じっているようですが、話題性があったということでしょうか.ヒット商品・・・ねえ.大雑把だったり細かかったり、ジャンルのわけ方っていろいろなんですね.そういえば、LOHASってどこが商標権とってるのかしら、なんとなくこの辺のトレンドはLOHASでくくっときゃいいや、という風になっているように見えるんですが.「写ルンです」ってまだあったのね.
さて横綱は「愛知万博」と「アキバ」.

自然の叡智」をテーマに掲げた愛知万博は、当初目標の1500万人を大きく上回る2200万人の来場者があり、大成功のうちに閉幕した。愛知万博協会が試算した経済効果は7兆7000億円に及び、公式キャラクター「モリゾー&キッコロ」を中心としたライセンスビジネスでも大成功をおさめた。また産業面で愛知県は、製造品出荷額日本一、有効求人倍率日本一、花き総産出額日本一など、今、日本で一番ホットな地域である。
一方アキバは、つくばエクスプレスの開通、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの出店、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」から生まれた『電車男』の大ヒット、アキバ系オタクと呼ばれる人たちの台頭、メイド喫茶の繁盛など、さまざまな話題を提供した。
コンサルティングとしてネタをいくらでも出せるので横綱にした、とは思いたくはないですし、東京ではそんなに話題にはならなかったような気がするんですが、とりあえず環境問題とからめとけ、というわけでビジネスチャンスが広がった、ということは事実ですね.しかし経済効果だけで万博が成功といわれてもなあ.環境問題の提起ってなにかなされたんでしょうかね.

そういえばリニモってどうなのかなあ.テストケースとはいえ、運用うまくいっているのかなあとふと思い出しました.

アキバは、もうこれまでの「秋葉原」とは全然違う意味で使われ始めた、という意味で新しい一年でしたね.これまでなかなか大手資本としてビジネスチャンスに取り込めなかった文化層、そこで流通する(ややもすれば反社会的ともとられていた)商品群を、大手資本で扱うことを可能にする魔法のキーワードが「アキバ」なんでしょうね.神社の町から市場の街、電気街、そしてPCショップ群と自然の流れで変わってきた「街」に大手資本がつけたタグなんて興味が無いんですが、そういう流れなんですね.迷惑な話だ.

さて、こちらは日経流通新聞日本経済新聞社).

西
iPod&iTMS横綱
株式net取引口座大関クールビズ
お手ごろ液晶テレビ関脇大容量HDDレコーダ
愛知関脇ディープインパクト
震災時帰宅マップ小結セキュリティ便
スチームオーブン前頭オサイフケータイ
レクサスのどごし生
ヨガ千葉ロッテマリーンズ
消臭スプレー花粉ガード
LOHAS生鮮100円ショップ
音声定額制PHSニンテンドーDS
東京タワーホームスター
デトックスプレミアムジーンズ
秋葉原心斎橋
さおだけ屋はなぜ・・・NANA
mixiスカイプ
プロレス系芸人ドラゴン桜
金沢21世紀美術館昼クラ
・・・以下略.
こっちはずいぶんありったけ、はやり物総集合といった感じですが、こうして見ると、あんまり国民的ヒットってなかったんだけど背後で着々と技術革新は進んでいるんだなあ、と感じます.消費の分散化がすすんでいる、というのはこういうところにも現れてるわけですな.

個人的にはiTMSがトップということで(・∀・)!ですかね.

しかし、こうヒット商品を並べて見ても、それだけでイイのかなあ、とはやはり思います.こういう商品やトレンドでかなり日々の生活を彩るモノも変わってきているのですが、常に変わり続け今年が終わろうとしている今ではもう省みられなくなったものも多くなるようです.その中で大事なものがなんなのか、を明確にしていかないと商売って成り立たなくなって行くんでしょうね.