こうして新しい地平へ

今日中にあれもこれも投げとかないとなあ、と思いながら弁当を食べていると、隣のフロアの先輩がやってきました.時刻はもう22時過ぎ、大分フロアも閑散としてきた時間です.
知ってる人は知ってるとおり、俺のいる会社は今かなり急激なリストラ、というか事業整理をしてるわけで、その先輩はこの1年程その仕事をしてきた人になります.隣の部署なんですが、完全に実力派ぞろいの独立部隊の様で変わったところでした.いろいろ教えてくれて、いやあ勉強になりました.
で、聞くと今日で辞めて転職するんだよ、と.
そういえば、その先輩、関係会社の売却をいくつか受け持っていたのですが、晴れてその会社の売却と清算が決まったんだと.だからこれで仕事は終わり!と笑いながら去ってゆきました.ふと気づくと、ぽつぽつとリストラ部隊から人そのものが減ってきてるのにそのとき気づいた次第です.とにかく急激なリストラを強いられる中、いつも徹夜で今でもお互い働いてるような部署なんですが、みんな自分自身にもゴールを課しながら走り続けてきたようで、そのリストラ部隊は会社を小さく切り離してゆきながら、最後に自分自身をリストラして消滅する部署だったことにいまさらながら気づいた次第です.

リストラ、というと再構築なんですが、いったい何を再構築しようとしてるんでしょうか.自分を再構築するのも必要なんだなあと感じた次第.俺のいる部署もリストラをしていくわけで、そのときどうやって去っていくんだろうなあとふと終電の電車の中で考えました.

今日も新聞の紙面にはリストラのニュースが踊っています.


 デジタル家電の不振で業績が悪化したパイオニアは8日、国内グループ従業員約600人の削減やプラズマディスプレー事業縮小を柱とするリストラ計画を発表した。これに伴い、06年3月期の連結当期赤字予想を240億円から過去最大の870億円に下方修正。確定していた9月中間決算の当期赤字122億円も580億円に修正した。
 同社は海外を中心に2000人削減の方針を発表していたが、国内でも600人を削減する方向で労働組合と協議に入った。30人いる役員も減らす。カンパニー制を廃止し、家電とカーナビの2事業部制に再編する。
時は流れ、いろいろなものが変わっていきます.その中で何をしていきたいのかを持っていないとなあ.