九州は小さくなったなあ

・・・と昨日書いたところで、sosnaさんのところに画像があって、ほう、と思った次第です.21時過ぎに博多を出て、日付が変わる前に鹿児島に着けるわけですか.近いなあ.本当にすぐそこ.
今俺の机の上には、どこから出てきたのか小学生のころのポケット時刻表(弘済会の小型時刻表 1980年11月号)があるのですが、このときの鹿児島行の最終は1805発の有明27号、鹿児島に着くのは23時ジャストなのでおよそ5時間かかっていたんですね.大体時間距離が半分になったんですね.博多〜鹿児島間の定期券というのを持っていられる方もおられるようですが、確かにこれだったら(お金さえつづけば)通勤できます.福島から東京と同じくらいの距離になるんでしょうか、なるほど、通えるなあ.
しかし、小さくなってなにが変わったんだろう?というのはいつも思うんですよね.小売業で働いているからでしょうか.日常商圏というものは意外と広がらないものです.鉄道だといまや物流の距離は小さくならないし、情報はネットを介してすでに距離という概念を失いつつありますし、それに職場が劇的に遠くなったりする人ってまれですよね.田舎を離れて都会に向かう人が新幹線が出来て増えたのか、ということになると、鹿児島と福岡、二つの都市間だけで見るとそういうわけでもなさそうです.やっぱり福岡にとっての鹿児島も、鹿児島にとっての福岡もまだ遠いまま、それがその地方に根付いた距離感じゃないかと思います.福岡にまで行けばここでは手に入らないいろんなものが買えるし、それこそAppleStoreまであるわけですが、それがいつもの生活じゃないし、都市の生活というのはそんなに変わらないのかなあと思った次第です.
むしろ大都市と大都市の間の中小都市の衰退が著しいようですが、そこのところは問題です.生活の場、というかつながりが急速になくなって行くわけですから、実際にそうならないような方法って何か無いかなあ、というのは考えていく必要があるようです.

さて、福岡と鹿児島といえば、YS-11が今なお就航中ですが、ついに引退のときが迫ってきています.

丁度実家が福岡空港への進入路の真下にあたるため、ダート・エンジンはよく聞いていました.そうか、もう聞けなくなっちゃうのか.いやそれにしても本当に長い間お疲れ様でした.

引退までにぜひ一度、鹿児島に行ってみることにしますか.