夜の赤羽台団地

気がつけばもう三田線の最終が出てしまった後の時間でした.会社をでて山手線の浜松町駅までダッシュ、なんとか京浜東北線の赤羽行最終には間に合いました.土曜の最終電車は旅行かばんを持った人、飲みに行った帰りの人、会社帰りの人でさらりと席が埋まる程度、一つ一つ駅で乗客を拾いながら山手線最終と同じくして北へ北へと向かってゆきます.

赤羽駅からは数キロ、ぶらぶらあるいて帰ります.

昼間は通り抜ける人、住民の人、そこそこ人通りのある赤羽台団地ですがさすがにこの時間になるとひっそりしています.部外者があんまり立ち入るべきではないんでしょうが、近道なのでご容赦くださいね、と.
高台にある団地は鬱蒼とした木立に囲まれていることもあり、夜の闇がなおさら濃密に迫ってきているような感じがします.入り口のスターハウス群にはぽつぽつと明かりがともっており、今なお現役であることを強く感じさせます.
それを抜けると、長大棟が続きます.灯の落ちた団地は解体予定のエリアでしょうか、去っていく団地とまだ残っている団地のコントラストが迫ってきます.並行階段室からは煌々と明かりが漏れ、まるで船のデッキの様.
この辺ではマンションの建設ラッシュなんですが、その新しい建物の明るすぎるような明かりとはまた違った息遣いを感じながら家路に着きます.