なんで「万歳」なんだろ

・・・もう散々いろんなところで書かれていると思いますけどね、やっぱり今日のニュースといえば郵政民営化法案の秘訣、いや否決と衆議院の解散に尽きますね.結構みんな関心あるんですよね、多分.で、帰ったら・・・民主党の中の人が某テレ朝の古舘何某に持ち上げられていました.いや「当然やるきですよね」ってそんなこときいて一体なにがしたいんですかテレ朝さん.別に民主党寄りなのは知ってますけどあまりに露骨過ぎませんか.NHKのニュースが無色透明に見えてくるんですけど全く.
しかし一応解散のとき「万歳」は起こるんですね、一応.

さて、今回の解散なんですけど争点が分かりにくくも分かりやすくていいですね.ただ、どこに入れようかとなると、「郵政民営化支持、小泉構造改革マンセー」から「民営化はいいけど、地方は残せ」から「民営化反対」にいたる一連の流れのほかに「民営化はもっと徹底的に」とか「民営化はいいけど自民党じゃムリ」という意見とか色々あると思うんですけどね、なんでいつの間にかこう議論が矮小化されて「政治手法の問題」とか言い出したり、「郵政よりももっと大事なものがある」とかい鋳出しちゃったりするんでしょうねえ.結局消去法で投票するしかないのかしら.嗚呼.

個人的には「郵政民営化」というか「構造改革」には賛成です.確かに切り捨てられる部分は多くあるでしょう.しかしそもそもの問題は「国が個人の大量の金融資産を支えている」「その金融資産が財政投融資にまわされ、結果として費用対効果がよく分からないものにまで使われている」つうところにあるんじゃないの?と俺は理解しています.で、その後ろに既得権益とか特定郵便局とか公務員削減とかが付いてきてるんじゃないか、と.そういう意味では、今の巨大なシステムである必要はないんじゃね?とか正直思います.逆に民間がやったほうが資金使途が広がっていって面白い、例えば自治体債の引受が出来たりしないかなとか思っています.そう考えると、「民営化」というとJRとかの時のいろんな問題も(いや鉄ヲタだから思わずね)思い浮かぶんだけど、それにまして新しい何かを作り出すことが実はできるんじゃない?とか思っています。

ま、この問題は本当にいろんな事象にいろんな立場があるのでかなり面白いですね。

このへんのページもなかなか面白かったです。あと郵便局ファンの会とか、逆に竹中何某大臣のこことか、片っ端から「郵政民営化」でぐぐって読んでみると面白いです.

田舎の風景が好きな身としては、田舎の集落にひっそりと何十年も変わらず佇む「郵便局」には、人の匂いがするから好きですし、民営化でそういう部分が切り捨てられてしまう、それはよくないことだ、という思いも少しはあります。でもいやそういう問題じゃなくてですね、よく考えると集落の中にぽつんとあって人が集まる場所、別にそれが「郵便局」である必要は一つもないんじゃない?とも思うんですよね.つうか、生活のためには郵便局よりも何らかの食料品や生活必需品を入手できる商店のほうが大事なわけで、集落のおばあちゃんとかも、歩いて山を降りてそういう店に行く人、週に1回の移動スーパーを待つ人、そんなものもないところに住んでいる人、いろんな人がいるわけです。そういう問題を置いておいて、郵便局に過大な期待をするのはどうかな、と。そしてそういうものもないところに郵便局だけあってもねえ・・・とかも思うわけですよ。
むしろ、商店網なんかとあわせてもいいし、どうしても維持できないけれども必要なところは自治体が直接経営に乗り出してもいいんじゃないかな、と.地方の小売業ネットワークなんか使えるんじゃないかなあとかも思うんですけどね.ていうかやってみたいですね、そういうの。
やってよかったかどうかはわからないじゃないですか、きっと。民間の仕事は「やってどうなるかわからないからとりあえずやってみる」こと、公共、というか官の仕事は「民がやってどうもまずい部分があるから、そこだけフォローしとこう」つうことじゃないかなあ、と思うんですけどね。
ともあれ、解散してしまいました。選挙結果はかなり興味があります。今回。