郵政民営化も関係ないわけじゃないんだっけ

仕事上「金利」とかいう言葉に過敏になっているので反応して見ました.


みずほコーポレート銀行三井住友銀行は、独立行政法人都市再生機構向けに5000億円の協調融資(シンジケートローン)を取りまとめた。都市再生機構は過去に借り入れた財政投融資資金を繰り上げ返済して金利負担を軽減、財務基盤を強化する。
へえ、財政投融資のリファイナンスってありなんですね、恥ずかしながら知らなんだ.
この都市再生機構財政投融資なんですが、同記事によるとなんとまあ5%程度の利率になってしまうとのこと、そう考えると一応独立採算制ということになっている機構がリファイナンス金利負担の軽減を試みるというのは当然の流れでしょうね.
ふと気になったので、機構の財務状況とかについてぐぐってみたんですけど、まあ民間企業じゃないのでなんとも言いがたい数字ではあります.いいのか悪いのかよくわかんないんですけど、まあ民間企業だったら考えられない、つうのは当然ですか.


国土交通省は23日、独立行政法人評価委員会を開き、都市再生機構の中期計画(2004―08年度)の変更を了承した。04年度の都市機構発足にあわせて資産評価を実施した結果、ニュータウン事業の含み損などで欠損金が7300億円生じたことに伴う措置。財政投融資資金の繰り上げ償還や一般管理費の2割削減で欠損金を18年度までに解消することをめざす。
 中期計画期間中の合計純利益は計画変更前の222億円から1909億円に拡大する。増益分の大半は高金利の財投資金を低金利の民間融資に借り換えることによる。民間の評価委員からは「財投の借り換えはもっと早くできたのではないか。リストラなど企業努力をはっきり示すべきだ」との意見が出た。
今年1月の国土交通省の説明資料によると、負債総額17兆で欠損金が7,000億(概算)出ているんですね.一応民間企業でそんな数字ばかり扱っている身としては気が遠くなるような数字な訳ですが(俺のいる会社の数字も他の会社から見たら気が遠くなるような数字なんですけどね)、すごいなあ.ざっといえば財政投融資資金によって開発を進めているばかり、ということですね.ちなみに財務諸表は公式ページのIRにてどうぞ.
もちろん借り換えはすすめられるべきだと思うんですが、これって国が回収できる前提だった利息を取れなくなったってことだよなあ.そう考えると国がこういうリスクを結果的に負ってしまうというのはいかがなものか.まあ特殊法人とか独立なんとかとかいっても結局国家事業だということかな.

この数年増えてきたタワーマンションや都心近くの再開発マンション.たとえば品川とか、すんげえでかくてきれいで、人のにおいがしないというかなんか人間味ねえなあ、とか(ま、住めないからなんですけどね)そんな感じです.で、結構多くを都市機構が手がけているので、こりゃ民業圧迫だなあとか思っていたんですが、なるほどこのマンション事業に頼るほかないというのが本当なのね.そう考えると、今後縮小して行く予定の部門で収益を上げないといけない、つうのは不幸だなあ.

ちょっと個人的なメモ.

しかし金利5%って・・・