十把ひとからげにされる街、アキバ
ただ確かに「萌え市場」が年間888億円、だとか最近えらく騒がれてますけど
ちなみに元ソースは浜銀総研のこちら.例えば今回の事件の背景にあるもの、きっと「ヲタ」とか「萌え」とかがまたキーワードとかであまりに「萌え」とか言う言葉でくくられるものは広すぎんじゃね?とかは正直思うんですけどね.とりあえず、「萌え」とは無縁だと持ってる人は自分たちにとって理解しがたい世界を全部「萌え」で、そしてこっち側にいる人たちは自分たちの興味の範囲を全部「萌え」でそれぞれ片付けようとしてるんじゃないか、で、ヲタ文化、という言葉で全部独り歩きさせようとしてんじゃないか、そういう印象を最近とみに受けるんですけど.
別に「規制」をしろ、とかそんなんじゃないんですよ.また全部どうだ、とか言う訳ではなくて、いいものもヤバゲなものも全部その一言で「わかんないけど金になる」というコンテンツの概念でくくられようとしてないかなあとちょっと思うんです.
- 作者: 堀田純司
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「萌え」を定義し、それを取り巻く現状の流れとそこにかける送り手と受け手の思い、読んでみるとなるほどこうして産業が発生し、集積していくのねと見ることが出来て結構面白かったというか、これまで表にあんまり出てこなかった部分を読めてなかなか面白かったというか.
「線で描かれたキャラクターは、実際の人間よりもはるかに情報量が少ない。萌えは、そのキャラクターの足りない部分を想像力で補う行為」
ただ、あまりに広い概念、いうなればコンテンツ産業全体まで含められると思うんですね.で、さらに概念は拡散して、人以外、たとえば機械だったりに「萌え」という言葉を(単に「好き」の意味で)当てはめることだってあるわけですし.ええ、だって草生した線路に萌えてみたり.
とりあえずもうちょっと考えてみてからレビューかいてみますわ.