遠野にて

花巻JCTから昨年11月に開業したばかりの"東北横断自動車道”にスイッチ.まあナビ先生がそう教えてくれたんだが、対面交通、わずか11キロしかできていずに強制的に下ろされました.道路公団のサイトを見ると、この先去年の秋だったかに工事中だったのを見た仙人峠につながり、釜石まで結ばれる・・・らしいんですが、まだまだ先は長そうな感じです.そこからは一般道で遠野まで.やがて釜石線が沿ってきました.

代表的な曲がり屋で今なお使用されている、遠野郊外の千葉家住宅を経て遠野の街中に入ってきます.たしか大学に入って2年くらいだからもう10年以上前に一度来たきりなんですが、なにも変っていないような静かな小さな町並みがそこには広がっていました.ゆっくりと駅前から走っていくと、見覚えのある雑貨屋とかが次々と.たしかあの時は、駅前から「バスセンター行」と表示されたバス(早池峰バス)に乗ってみたんだっけな.「バスセンターなら町の中心に行くんだろう」と思って乗ったのですが、ついたのは町外れの何もないバス車庫で呆然とした覚えが.その頃って、車齢20年クラス、大きさも形式もてんでんばらばらな旧型車の寄せ集めだったなあ.


とりあえずバスの車両は新しくなっていました.停留所名が「遠野営業所」に変っていたのはやはりそういうことなんでしょうか.

そのまま遠野のあたりをぶらぶらします.もう夕方で人気のすっかりなくなった伝承園でおばあちゃんとしゃべったり、機織を見せてもらったり、河童淵で流れを見てみたり.ここの名物だった「河童の生き証人」だったおじいさんももう亡くなっておられたということに時の流れを感じたり.

流れはどこまでも緩やかな土地です.