埼玉高速鉄道

歯科が終わったのが昼前、麻酔の残ったままなんとなくいつか行こうと思っていた埼玉高速鉄道に乗ってきました.
埼玉県民でさえ知らない人の多い埼玉高速鉄道、サッカースタジアムのある浦和美園まで東京メトロ南北線(と東急目黒線)と直通運転をしていますが、まあがらがらで利用客がいないという評判だけは聞いていましたので、とりあえず見てみるかね、と.
春日(後楽園)で都営三田線から乗換、鳩ヶ谷乗継で浦和美園まで地下を淡々と走って行きます.なるほど乗客は1車両で数人、まあこの時間に郊外に向かう鉄道だからねえ.逆方向になにか集客装置でもないと致し方ないところ、反対側都心に向かう列車も座席が1割程度埋まっているだけですが、これも埼玉から都心に出る用事なんてそうそうありませんよね.生活圏の問題でしょう.

立派なトンネルを電車は快走を続けます.駅間は平均で2キロと、地下鉄としてはやや長めでしょうか.建設費の問題があったのかなあ、一応人口連続地帯ですからもっと駅があれば少しは・・・いやペイしていたかはわかりませんが、コミューター的な要素をもうちょっともたせれたのになあ.

とかぼんやり思っているうちに浦和美園着.あ、浦和ICの隣ってこうなっていたのか.いっつも通ってたけど気付きませんでしたよ.



何でもやってるみたい、他に「屋台村」のPRとかもぺたぺた.なんとか営業外でも増収しようという努力が見えます.
なるほど、駅の裏が古い田園地帯(集落、というほど核はない)、そして前面は都市公団による広大な開発予定地が広がっています.ぽつんと公団のPRセンターが立っていて、はるかかなたには埼玉スタジアムが.閑散、というかそりゃ人いないだろ.春休みですもの、小学生がひろい広いコンコースを原っぱにして遊んでますが.


自動券売機もエスカレーターも昼間はストップ.

駅舎内から外を見てもこんな感じ.臨時のバスベイは夜中は絶好のスピンターンの練習所.
本当に仮駅のようなふいんきなんだが、今後開発が進んでいくんでしょう.
ただ調べてみるとこの辺の開発ってなかなかまとまらないんですね.浦和美園駅があんなにスタジアムから離れている(約1.5キロ)のもその辺が関係あるようです.結局南側は公団のマンション・住宅地建設ということで進んでいますが北側はサッカータウン構想などの話があってもなかなかまとまらないのが実情なんですね.
開発のために切り開かれた広大な大地を見ると、さてこういう大規模な開発はどこまで必要性があるんかなあ、いやその前に需要はあるんかなあとも思うのですが、うまい具合に既存の地域社会と調和した新しい地域社会が出来ることを部外者ながら祈ってみます.そのなかで埼玉高速鉄道も一定の役割を今後果たしていくのかなあ.


ゆくゆくはこんなんなるらしいです.埼玉高速鉄道も一応岩槻までの延伸計画だけは.

今はこんな感じ.奥のほうにかすかに埼玉スタジアム
とりあえず15分ほどで丁度大宮駅行きの路線バスがやってきたので、それにのって大宮に向かいました.いや自然あふれる懐かしい沿線風景でしたな・・・
あと、埼玉高速鉄道も高いけど、路線バスも大宮駅まで400円超かかるのにびっくり.だからこそこれまで手付かずで残っていただけなんですが.