いつまでも金が取れると思ってたのかしら?

9gai氏の掲示板より.
まあいろんなお手当ててんこ盛りが出てきたり、金が無いのにこういうことをしているのか、こういうことをしているから金がなくなるのかで最近おなじみの大阪市ですが、第三セクター大阪港トランスポートシステム、というおそらくよくある第三セクターの鉄道中1・2を争うなにも考えてない鉄道だと思われる(私感です)がついに、という話.ちなみに一番は千葉の芝・・・おっと.そういやこの鉄道、大阪ダメポツアーさんとこでも扱われてたなあ・・・
最近建設費の高い地下や都心では、別会社を設立して建設させ、開業後一体経営するというのが多いですね.京阪鴨東線(三条〜出町柳)とか.もちろん別会社のまま、というのもあって、東京だと埼京線〜晴海地区〜京葉線を結ぶ臨海高速鉄道なんかがそうですし、今度開業するつくばエクスプレスもそうでしたっけ.しかし、この大阪港トランスポートシステム、東京の臨海高速鉄道が大崎〜新木場、と一応何とかなりそうな地域を走っている(それでも減価償却前営業損益は平成15年までずっと赤字だったわけですが)のに比べて、恐ろしくとってつけたような短い鉄道です.で、電車を乗り換えるわけでもないのにしっかり初乗り運賃を取られる、と.なんかどっかのバイパス道みたいですね.次々料金所があらわれるやつ.


OTS(大阪港トランスポートシステム)は大阪港〜トレードセンター前の第一種鉄道事業法許可の廃止届を国土交通省に提出した。大阪市地下鉄が事業を継続する。同社の保有車両は OTS系2編成で、市交車と共通運用。

うお、廃止になるのか、と思ったんですが、もちろん市交通局に移管されるだけなのね.この経緯は国土交通省のページにありました.

南港・港区連絡線の乗車人員は、平成9年11月の開業時計画値の5割程度(平成15年度)と低迷しており、当該事業者の鉄道事業については、極めて 厳しい経営状況となっている。
一方、大阪市においては、平成14年7月に都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に「咲洲コスモスクエア地区」が指定されたことから、同 地区の開発促進のためには、南港・港区連絡線は引き続き必要な路線であり、 その重要施策の一つとして、都心から「咲洲コスモスクエア地区」への鉄道運 賃の大幅な値下げの検討をおこなってきたところである。
今般、厳しい鉄道事業の経営状況を改善するとともに、大幅な運賃値下げを行 うため、大阪港〜トレードセンター前間については、鉄道線路を除いた鉄道施設 を大阪市交通局に有償譲渡し、大阪市交通局第二種鉄道事業者、(株)大阪港 トランスポートシステムが第三種鉄道事業者となり、また、トレードセンター前 〜中ふ頭間については、大阪市交通局に軌道事業を譲渡することにより、組織の 簡素化と運営費の大幅な削減が可能となり、経営の安定化が図られることから第 一種鉄道事業を廃止するものである。
沿線のコスモスクエアっていまだにオリンピック誘致に失敗した後の広大な空き地が延々と広がっていると聞きますが、本当でしょうか.まあまだ完成してもいないのにもう緊急整備地区に指定されたりするんだから(別にそういう観点から指定している訳じゃないですけどね)、全くもう.
このOTS、開業当初より若干収支が好転しているようですが、その理由が「南港に作ってしまった巨大ビル(WTC)の使い道が無いので、市庁舎を移転してみたところ、市役所職員が通勤に使うようになったから」というのだから泣かせます.考えてることがすごいよ、大阪市
とおもったら、大阪ベイエリア研究会さんによると、もうこの手の試みは何度かされていた模様です.今度こそ値下げされるのかなあ?