東京都写真美術館

そのあとも用事があったりしたので、かなり時間的に遅くなってしまった.

戸田正寿氏は朝日新聞の雑誌"アエラ"の表紙とかを手がけるアートディレクターなんだが、正直芸術家ということで作品を見たことは殆ど無かったので、新鮮.ポスターはどっかで見たような気がしたけど.


「光」「色」「湿度」「空気」「優しさ」といった純粋なイメージの連想に加え、独自の“引き算”というコンセプトで、 より純化された美を表現した「HEIAN」。
この「引き算」で考え方を削っていくやりかた、結構好きです.仕事にしろ写真にしろ、結局「どう思っているのよ?」というのを明確にしていく、それだけで勝負してくやり方が一番好ましい訳で、ああ多分広告ってこうやって成立してるんだなあと門外漢なりに考えてみたり.あと作品が、ほとんどノーライティングなんですね.これもイメージの連想?つうところはあるわけですが、外部とのかかわりを強く持つことになってもシンプルに.

こっちが目的だったんだろう、といわれてる訳ですがそれはそれ.ちなみに20日(日)までの前期セッションは「GM2005−新しいヒトへ」つう副題がついているわけですが、「若いヒトタチ(この表現やだな)」の、新しいメディアアート(この表現もやだな)の展示、つう位置づけの様.最近この手の見てなかったので、えらく新鮮でした.
いわゆる"blog"が大流行したり、こういういわゆるメディアとの接点はどんどん増えている.その中で、先端技術もなんだかもう想像つかないくらい進んでたりするわけですが、 やっぱりシンプルにどう踏み込んでいくか?それをどうみせるんか?つうのに興味があったりします.
ちなみに後期、21日からのセッションがヴェネチアビエンナーレ国際建設展日本館「おたく:空間=人格=都市」の再現展示になる訳ですが、丁度設営中の様子は見ることが出来ます。とはいえ、まだ設営始まったばっかりで殆ど何にも無い訳なんですが・・・これって、建設途上の建設展をリアルタイムに見ていこうとする試みなんでしょうか?いっそのこと「半券で期間内何度でも入場可能」というのを作ってみてもいいんじゃないかと.
ということで、まだ完成してないので感想もあまり無いんですが、目を引いたのは「大阪万博」重ね合わせた展示.今の社会現象を説明するのに、本当によく使われてますよね、大阪万博.もちろん俺生まれてない訳で、分からないんですが・・・考えてみると「同じ方向にすごい勢いで走っていく熱気」つうところなんでしょうか.確かにいわゆる「ヲタ文化」って、そういう形で表層化してきた、みんながはしってるから一緒にはしっておk、そういうのがあるんかも知れませんねえ.

ともあれ、こっちはまた.


話題を呼んだヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館「おたく:空間=人格=都市」の再現展示を行います。この