イオン王国、東北。

やがて日が暮れて、とりあえずさらに北上することになり、夕食などの調達に立ち寄ったのは丁度途中にあったサティ一関店。敷地面積61,500㎡、売場面積16,000㎡の大型店で、1999年9月の開業後人の流れをR4バイパス沿いに完全に変えてしまった店だ。今やバイパス沿いにあらゆる大型小売店が集積すると同時に、一関の中心市街地の空洞化が一気に加速してしまった。たしか駅前にはダイエー他大型の空き店舗がいくつかあり、いずれも活用案がないため放置してある状態だったと思う。

サティ一関店も、はっきり言って広いしでかい。やっぱりイオンは日本でダントツのトップを行く小売業(売上ベースでね)だけあって、キレイだし消費者としての俺らをひきつける力を持っている。中にはELLEだったりコムサだったりといったテナントが入り、直営の売場も天井までのガラスのパーティーションでコーナリングし、後ろを平場・・・といった流行の形だ。食品コーナーもなかなか充実している。
そんな大型店舗が次々出てくる場所、それが今の東北だ。国道を走ると案内看板は切れ目なく現れる。もちろん車だから、目的地の店が「直進25キロ」なんてのは問題じゃない。それだけ商圏が広いので、看板の裏側は反対側にある店までやはり「直進30キロ」・・・

もちろんイオンだけじゃない。追う様に次々と大型店舗が続く。

この10年で、ずいぶん東北も日本の田舎も変わってしまった。それがいいことか悪いことかは分からないけど。