水上バス散歩

新橋からゆりかもめでここ青海まで来たんだが、このゆりかもめ新交通システムの名に恥じず新橋からここまでの10キロちょいで370円という素敵な料金設定になっている。ちなみに7キロちょいの船の科学館以遠はずっと370円なんだが、JRの幹線だと170円、特定区間だと160円。新交通システムとしては神戸のアレとか大阪のアレかましてや大宮のソレとかの何倍もの輸送量があるはずなんだが、新橋〜台場以遠はいっつもがらがらなのでしかたないのだろうか。
で、一日乗車券だと800円。それに水上バスりんかい線(東京臨海高速鉄道)をつけると900円。

というわけで、水上バスで帰ってみた。

別に船マニアじゃないけど、海辺をながめながらぼんやり。水面はペットボトルやらいろんなもんが浮いていて汚いんだが、ゆっくりとしたこの移動手段はけっこう素敵だ。人気のないビッグサイトの船着場は小さいころ親しんだ若戸渡船(若松〜戸畑:北九州市営)の様にたそがれているし、日の出埠頭になんでか大量にいた中国人御一行の中国語を聞いていると、うーん、スターフェリーに・・・ってそりゃ無理か。
頭上をゆりかもめがぬいてゆく。隣をマウンテンバイクが並走する。台場の手前で曲がって、うらっかわの倉庫群を縫ってすぐに日の出埠頭に。ついでに乗り換えて、その中国人山ほどと一緒にお台場までちょっと戻る。いいなあ、これで通勤できないかなあ。

水都大阪では、川を渡るためだけにいくつかの渡船が残っている。

外部のページだが、こんなページなんか見てると心がなごむ。残っている理由は大体「川は大きいし橋がない」もしくは「橋があるけど大きすぎて歩いてわたるには不便だ」つうことで橋が便利になるとなくなっていくんだろうけど、意味合いとしてはこっちのほうが「水上バス」に近いのかなあ、という気がする。
そう考えるとうまいことやれば「交通機関としての水上バス」ってできないかしら?
難しいだろうけどな。速度は遅いし、値段だって通勤に使える程度に下げる必要がある。潮目によって所要時間もなにもかわるし、なんせ遅い。実はウチの近くにも船着場があって、水上バスの中にははるばる荒川を遡ってくるものもあるようだが、そこから両国まで行くのに2時間もかかっちゃあな・・・
でも会社の近くの川には昼間、屋形船が大量に係留されている。昼間は遊んでいる屋形船で寝ながら通勤、とか夢だな。
東京だと主要なオフィス街の中には川が通っているところも多い。うまいくらいに組織化できないかいな?

さて、知らなかったんだが東京の水上バスって3社あって2社が運行している。

荒川を遡って延々小豆沢までやってくるのは「東京水辺ライン」、多分第三セクターかなんかだろうなあ、あんまりサイトとかを見てもヤル気がいまいち伝わってこない。ていうか運行していることを知ってるのだろうか、みんなは?