秩父になんとなく

せっかくのいい天気、休日に秋晴れになったのは久しぶりだ。そのままじっとしているのもなんなので、ちと郊外に出かけることにした。目的地は近場で秩父、家から自転車で西武練馬まで行き、電車に乗る。ハイキング用か日祝日の直行列車もあるのだが、ちょっと遅くなってしまったので、結局普通電車をのりついでとことこ行くことになった。普段西武電車なんて乗る機会がないのだが、101系というのか2枚窓3ドアの車両なんか、狭い間隔で並ぶ窓の緩やかなR、切り出しの車番などなかなかクラシカルで好きだな。
電車はやがて地上に降り、武蔵野の畠が随所に残る風景を過ぎ、所沢の平面クロスを抜け、乗り換えてやがて秩父に着く。手前で一気におじちゃんおばちゃんが降りていった。巾着田とかいうところ彼岸花の名所らしく、どうも旬らしい。こっちに行っても良かったかな。ちなみに巾着田、地名の由来はこの地形。また見事に褶曲したもんだ。
昼前に秩父に着く。日曜だからもっと観光客でもいるかと思ったんだが、本当にひっそりしている。都心からわずか2時間なのだが。
とりあえず、いきあたりばったりでぶどう狩りなんかしてみたり、長瀞に行ったりして遊ぶ。鉄橋でボーっとしているとSLが絶気でとろとろと走っていった。しばらくすると石灰石を満載した長い砕石列車。本当に静かな休みだ・・・・ついでに帰りは長瀞で温泉なんか。いや、行き当たりばったりの電車でも何とかなるもんだな。思わず滝口順平氏のナレーションが聞こえてきそうだ。