商店街再生、ですか。


「街は一つの社会。その社会を理想的なものに築いていきたい。犯罪のない、年寄りも若者も愛着をもって商店街にきてくれる街に育てていきたい」。そのためのさまざまな努力をしている。
(中略)
街全体を考えない商店街は生き残れない、また街に文化がないと繁栄しない、という。そのため、カルチャーセンターの創設、路上で警察に排除されたミュージシャン大会の開催(近くプロ誕生)、全国初という修学旅行生の商人体験の実施など、次々と新しい試みの努力をしておられる。今では企業から注文がくるという。NPO「町・街トラスト」を立ちあげ、広報誌には銀行が、イベントにはメンバーの芸大生が支援してくれるようになったという。まさに対面販売の良さを発揮する人情の街を築こうとしている。
なーんか結論はアレなコラムなんだが、それだけ商店街の活性化つうのが注目を集めているということで引用。
天神橋筋なんて人通りの多い活気のある商店街だと思ってたのだが、そこでもこれだけの危機感が必要というのが現状なんだろうなあ。俺的には、商店街は社会の重要なファクターつうか、大規模小売店は単独では地域社会を構成できないと思っているので、地域の商店街は大事じゃないかなあと思っているだけなんだが、そこで商売をしているとむしろ日々の商売に忙しくて全体像が見えてこないこともあるだろう。店それぞれにある利害をどうまとめ、そこで商売をしている人以外をまきこむのか、つうのが問題だ。もっと市とか区とか、地方自治体レベルにまで広がっていかないと。地方自治体の視点、生活者の視点、そして俺ら商売人の視点とうまい具合にスライドさせる方法はないもんか?



こっちは福岡。新天町といえば、福岡を代表する中心街の商店街。「大隈カバン店」とかみんな知ってるよな。


 今年2月に閉鎖された福岡・天神の岩田屋旧本館が再び商業施設としてよみがえる見通しとなった。旧本館の所有権を持つ学校法人・都築学園グループ(福岡市)が流通業者などとテナント入居について現在、交渉している模様で9月中にも計画が確定する見込みだ。
旧本館の建物は、岩田屋が本店を約200メートル南側に移したのに伴い、今年2月から一部を除き閉館したままだ。近隣の新天町商店街からは「天神の一等地のビルが空き家では、イメージ悪化につながる」として、再利用計画の早期提示を期待する声が上がっていた。
当初、学校や病院としての利用法も検討されていたが、「旧本館が商業以外の施設になれば、天神の人の流れの中心がますます南に移ってしまう」と新天町商店街などが強く、商業施設の存続を訴えていた。
でも大型店に頼るところ大、つうのが今の日本の現状なんだろうなあ。卸の再編とか、社会的な支援とか、街づくりに産業構造をシフトしていかないといけないのかも。