だれもしらない、と

さて、また「誰も知らない」
コンビニが何回か出てくる.万引きに間違われたり、万引きしたり、期限切れのご飯もらったり、楽しく買い物したり.そして最後のシーンでも.
スーパーではなく、商店街でもなく、どこの町にもある小さなコンビニ.
どうも、オーナーと思しきおっちゃんの様子とかから見て、大手直営とかじゃなく、酒屋から転業した小さなFCを想定してるようだ.時期とともに入れ替わるアルバイト、ポリ袋の折り方を満足そうに教えているおっちゃん.
子供たちの異常に〜子供たちだけで生活している、という〜気づきつつ、何もしない、出来ない訳で、そのことに妙にイラツキを感じる.
商店街がまだ元気だったら、そんな店しかなかったらどう?とは言わないが、それが駄菓子屋だったら、普通の食堂とかだったらどうだろう?

駅の反対側に大手食品スーパー「サミット」があるんだが、会社帰りにそこの深夜営業に立ち寄ってふとこんなことを思い出した.
反対側にあるんで、行くのは初めてなんだが、深夜らしいサラリーマンにまじって、普通の母ちゃん、そしてお菓子コーナーには子供の多いこと.昔は24時間スーパーの夜といえば、レジが殆ど閉まっていたり、通路には品出し用に段ボール箱に入った商品がつまれていたり、デリカのコーナーは値引きシールの張った売れ残りがぽつんとあるだけで、蛍光灯が白々と光っていたり、そういう殺伐とした、みんな寝てるのにこんな世の中の隅っこ相手に商売してごめんなさいね的後ろめたさが漂っていたんだが、いまや日中とまったく変わらない。この店地下にあるから外光も入らないしな.

いや、いくらなんでも子供は帰って寝ろ.
やっぱり「社会の求めるニーズ」と、「社会にこうあってほしいというニーズ」はなかなか一致しなくて、商売だと前者を採らざるを得ないつうのが現実なんだよな.
歯車のようにそうしていろんなもんがちょっとづつ変化していってるのだが.