鹿児島新報廃刊


唐突でございますが、鹿児島新報は5月5日をもって廃刊いたします。
 事ここに至りました責任はすべて、代表取締役であるわたし、鈴木の非力にあります。創業以来45年間、ご講読いただきました読者の皆様、苦難の道を歩んでこられた歴代の経営者、記者諸君、営業や印刷の職場の同僚たち、さらにご協力賜りました取引先各位、販売店の皆様にはまことに申し訳なく、心からおわび申し上げる次第でございます
新幹線開業に沸くGW中の鹿児島で、ひっそりと第二地方紙が廃刊した。旅行に行くと必ず地方紙を買うことにしているのだが、鹿児島といえば南日本新聞しか知らなかったので、一回もその紙面を見たことが無いのが残念だ。
地方のニュースを知るのには地方紙は必須だし、かなり面白いのだが、全国紙に載るような大きなニュース、国際ニュースなんかは時事などをそのまま流しているだけで、全然使い物にならないと思うことが多い。逆に、全国紙だけ読んでも、どこかで聞いたようなニュースばかりで面白くもなんとも無い。地方紙は結構面白い(ためになるか、はともかく)。
いつのかわからないが、地方紙の発行部数ということでこんなデータを見つけた。これだけみたら、20万部あたりが一応の境目なんだろうか。また、エリアの重なる第二地方紙がほとんど無いのにも気づく。沖縄は2紙が並存しているが(しかも朝夕完全セットですね)これは特殊だし、鹿児島の第三紙「南海日日新聞」奄美の地方紙のようだ。
実家では全国紙と、九州の地方紙である西日本新聞をとっていた。福岡の地方紙というより九州全体の地方紙である西日本新聞、以前は純粋に福岡の(しかも福岡都市圏の)地方紙、フクニチ新聞をとっていた記憶があるが、この鹿児島新報のように休刊してしまった。労働問題かなにか抱えていて、経営陣が経営を投げ出した後もたしか自主運営という形で労組が1年くらい発行を続けていたのだが、ある日突然紙面に大きく「休刊」の文字が躍って、まさか新聞というものがなくなるとは思ってなかったのでびっくりした思い出がある。
松本に住んでいたころは、勤務先の爺さんが「新聞」というとそれはもれなく信濃毎日新聞を指した。それくらい、本当はニュースというもの、メディアというものは身近なもののはずだ。もっと地元に関心を持ってもらうために、地方紙にはがんばってほしいなあ。