ローカル路線のデマンドバス


福岡県前原市は八日、山間部の民間赤字路線バス対策として、一定ダイヤの範囲ならバス停以外の乗車も電話予約できるデマンド方式の「およびdeバス」を五月一日から市内六路線で運行すると発表した。事業は昭和自動車(本社・佐賀県唐津市)と系列のタクシー会社に委託する。
市と同社は協議の上で既存の赤字路線バスを廃止し、より柔軟な運行が可能な貸し切りバスを同じ路線に採用。高齢者らの利便性を図りながら、利用増による赤字解消にもつなげるねらいで、九州運輸局はこうしたケースは「九州では例がない」としている。
 予約バスは、路線とバス停の位置、運賃などはこれまで通り。新たにミニバス三台を投入して便数を増やす代わりに、予約がなければ運休して経費削減を図る。予約の受け付けは午前十時―午後四時。路線を外れても約三百メートルの範囲内なら脇道までバスが迎えに行くが、一時間程度の事前予約が必要。バス停指定だと三十分前。予約はバス無線に連絡する方式だ。
運行は佐賀・福岡西部のローカル路線を持つ昭和自動車(前原営業所)の子会社、昭和自動車タクシー、名称は「およびdeバス」だそうだ。このあたりでは数年以上前から一部路線はタクシー会社のワゴンタクシーに移管されているのだが、こういう形での予約方式のデマンドバスというのは初じゃないかと。このあたりの路線って「もういまどきこんなところにバスってこないだろうな」というところばかりなので、高齢者・交通弱者の足を確保するということで積極的に支援と取り組みをしていってほしいんだが、こういう形が順当なんだろうね・・・と思う。予約しなきゃバスが来ない、つうのは「思い立ったときにいけない」つう危険もはらんでいるわけだが、そもそも「思い立つ」場面なんてそんなにないんだろうしな。
それにしても、候補には白糸線とかも入っているのか・・・・俺が子供のころって、天神始発になっていて、夏は子供会で滝であそびにいったものだったんだがな。今はみんなパパ車でいっちゃうんだろうな。このまま行くと、田舎には公共交通というものになじみの無い子供がどんどんふえていって、大人になって、ますます公共交通は衰退していくんだろうな・・・とおもうと、「公共交通は地域社会維持のためにはぜひとも必要派」の俺としては大変さびしいな。なんかないんだろうか?
自治体の支援は2年限り、つうことだが、この施策によっても「2年後に需要が黒字転換するくらいまで増える」つうことはまずありえないわけで(あるとすれば、ほとんど予約が無くてバスを走らせなくていい、つう場面くらいだろう)、いかに地域社会を維持していくか?ということに頭を使っていかなくてはいけないのかと。