九州新幹線部分開業

いくらなんでも南の末端区間から完成しても,九州の赤字を増大させるだけだと思いますが,出来てしまったのをいいことに鹿児島本線の南半分はなくなるわけで.
次は鹿児島ー宮崎をしれっと開業させてみたら面白いと思います.
思えばまた昔話なんですが,中学校の頃まで鹿児島は特急「有明」で6時間かかる僻地でした.どれくらい遠いかというと中学校の修学旅行で行くくらい遠い,ということになります.ちなみにそのときは12系にゆられて7時間半かかりました.途中の駅に10系寝台車が棄ててあったのを覚えています.
そのあと高校受験で鹿児島の某高校を受験しに行きました.帰りは夕方の有明号でしたが,ダブルブッキングだったらしくグリーン車に乗せていただきました.485ボンネットの先頭車で,3列の古びたリクライニングがついていたような気がします.夜になると外は真っ暗で,海の向こうにちらちらと不知火が見えました.前にも先にもグリーン車に乗ったのはそのときしかありません.やがてそのボンネット車輌は「みどり」に充当されるようになり,しばしば博多駅にも姿を見せていましたが,赤く塗られる前に廃車になってしまいました.


新幹線開業に伴う在来線の再編では、別府〜熊本の特急「あそ」と熊本〜人吉の急行「くまがわ」を統合して、特急「九州横断特急」を新設、別府〜熊本〜新八代〜人吉を一日三・五往復する。熊本〜人吉は新たに特急「くまがわ」が一日二・五往復する。 鹿児島中央〜吉松には特急「はやとの風」を新設。鹿児島中央霧島神宮の特急「きりしま」は増便する。
なんかどれもすごいことになっています.狭い九州にはたしてこんなに特急が必要なのか,という気もするくらい.「九州横断」といえば「長崎-別府 九州横断バス」*1が思い浮かびます.あと高校の頃よく見た「急行西九州」*2とか.もう遠い昔の話ですね.ついに今回はUの字になってしまいました.そもそも人吉とか吉松って特急走らすまでの距離も需要もないような気がしますが,ほかに設定区間見つからなかったんでしょうね.
ともあれこれでさらに鹿児島が近くなりました.本当に(宮崎を除き)九州どこでもすぐですね.ただ心配なのは,南半分しかない新幹線が十分な収益をあげるとは思えない点にあります.がんばってすごいりっぱな車輌を作っていましたが,もちろん九州新幹線山陽新幹線とつながったときのことを考えてのことでしょう.でもうちの近くでは工事をしている気配すらありません.車輌の寿命が咲きに来る,とか言うことはないんでしょうか.ちょっと心配.

*1:別府・熊本・阿蘇・九重・別府を結ぶ路線バス.観光地を結ぶので観光バスかと思いきやたまに途中観光地で休憩時間をとらない便が存在する

*2:当時はすでに臨時列車だった.別府-大分-日田-久留米-鳥栖-長崎佐世保を結ぶロングランな気動車急行.久大線内は「由布」に引っ付いていた.