岳南万歳!
東ニ海岸ノ線路アレバ 行ツテ撮レナイカトノボリ 西ニツカレタ機関車オレバ 行ツテソノ働キヲナガメ
いや,なんか違うな.今回の目的は岳南鉄道の貨物列車です.岳南といえば富士山麓をはしる東急5000系「アオガエル」しかしらなかったんですが,もう引退しちゃったんですね.そうだよな.地元近くの熊本電鉄に導入されたのってSAが高校生の時だったもの.
かわりに京王のステンレスカーがいました.松本電鉄みたいですが,ちゃんと単行専用の電車もいてこれがいいです.反対側も切妻に窓をつけましたとかじゃなくて同じ半流の運転席がついていて,なんか昔のEB58とかの模型を思い出します.いやそんな年じゃありませんが,駅で見ていると本当に模型のようにぴゅーっと走ってゆきました.
本命のED501
http://izuito.hp.infoseek.co.jp/main.html 岳南ってこんなとこみたいです.(「大鉄君」氏のsite)
http://www.fujikyu.co.jp/gakunan/g_index.html 岳南鉄道公式サイト
http://homepage2.nifty.com/big-matsumoto/japan/gakunan.html ED501がいます.
比奈の駅にED501という古豪の機関車がいるので,それを愛でるのが今日の第一目標です.なにせ1928(昭和3)年製というんだから半端じゃありません.上田温泉電気デロ*1301→名鉄デキ501という経歴で流れてきたらしいですが,葡萄色の凸型の小さな車体を持っているようです.なんでもY氏によると,何度かきていていつも比奈で
デロ:ぐう
Y氏:働きなさいよすこしは(--メ)
デロ:もう終ったもん(^^ゞ
とかだったらしいですが・・・
パルプ工場群に翻弄されること十余分,比奈の駅がみえてきたところ
デロ:てやんでーばーろー
と元気よく踏切を通過していったのでした・・・
比奈の駅にはコキが数両のほか,組成されたワムが
ワム:わらわらわら
と10両くらいおりまして,デロはそれを次々と切り出しては貨物線から側線にほうりこんでゆきます.今時ワムの入れ替えなんてめったに見られない貴重な風景です.よく見るともちろんEDに運転手,貨車の中間と先頭にブレーキマン,途中の転轍機にはポイントマン,なんか見てる人も含めると10人近くいそうな風景,いかに人の手がかかっているかを実感する一コマです.見てると
デロ:がちゃん!がちゃん!-----すぅー
結構軽快に前後運動をこなします.模型みたい.10分くらいで終ってしまいました.
*1:デンキ・ロコ?
岳南,昼の部
窓口で買うと硬券乗車券が出てきました.JR連絡を買ってみたんですが,ちゃんとしたB券です.運賃表にはちゃんと「山手線内」まであるんですが,そこまで買うとA券がでてきたりするのかなあ?
一眠りして,12時前に再びデロの出番です.機関士は若い「亜麻色」*1の髪のお兄ちゃんでした.かっこいいです.今度はデロはさっき側線に引き込んだワムを,本線を横切って吉原方の工場の引込み線に押し込んでゆきます.これまた所要10分.おわると貨物線に止まっていたコキの前に連結され,ブレーキを掛けられてしまいました.きょうはここまでだそうです.土曜なのに働き者です.
本線は元松本電鉄のED40が牽引してるんですが,上の頁によれば突放作業も行なわれているとか.これは見たい!小さい頃近くの操車場(国鉄香椎操車場)でハンプをつかった突放を,並走する電車からみて「うお,あの貨車どっかに運転席があるんだー」(ちなみにトキでした.動力はどこに?)と思って以来かも知れません.