あやどり市場

昨日書いたとおり、大規模な火災に見舞われた若松の商店街。仕事でお世話になった方々のお店も、いくつか全焼してしまったとのこと、やはり今一度心よりお見舞いを申し上げたい。

ただ、今回火災にあった商店主の方、一緒に商売をしてらっしゃった商店街の方々、若い人たちを中心にもう前をむいているとのことだ。商店主の方のブログから。


今日まで、現場検証などが行なわれ商店街の一部は通行止めとなっていましたが近々通行出来るようです。

若松がんばろう会のメンバー「松尾商店さん・磯村鮮魚店さん・若松んもんやおやさん」も今回の火災に見舞われましたが、意気消沈するのでなく、一日も早く再建できるよう既に動いています。そして、それ以外の店舗の方も頑張っておられます。

僕達も非力ではありますが、商店街や若松がんばろう会会員みんなで、力を合わせて頑張ります!!
若松商店街は火事なんかに負けません!!
確かに、見た目は無残な商店街になってしまいましたが、みんなの気持ちを一つにして頑張ります。

近々、「あやどり市場」の方々を中心に再建に向けた仮設店舗での営業再開を予定しています。
このつたないブログで申し訳御座いませんが、お近くの方や若松に来られる予定の方、お願いです。
営業再開した時は、一足のばして是非とも若松商店街で魚や肉や野菜・果物を少しでも買ってください。
そして、若松商店街を元気にさせてください。お願いします。
若松商店街で営業出来る店は、明日も元気に開店します。

周辺の空き店舗で仮営業、とか、跡地で仮営業、商店街でイベント、という話ももう出ているとのこと。立場の違う店の方々が一つの方向を向いて…なんとか応援したい。といっても、買い物をするくらいしかできないのだけれども。

今回焼失した「あやどり市場」の写真が出てきた。木造、もともと大きな建物だが、細かく路地で割って市場の形になっていた。昔は呉服店だったか、一つの大きな商店だったという。明治町と本町の角地に位置し、さぞ栄えた店だったんだろう。新聞によっては「戦後間もなく作られた」と書かれているが、たしか昭和初期に建てられたと聞いた。

アーケードからさらに狭い入口の先、一気に時代が遡る。セットではない、営業中のお店だ。向かいは、これまた時代が止まったような食堂だった。

一階、アーケードに面したところに何軒かと内側に何軒か、その奥には2階に上がる木製の階段がひっそりとあった。いつのかわからないがかなり古そう、配電盤、だろうか。

2階は人けがなく、抜けそうな廊下を歩くと埃が舞った。昔の住込み部屋で、何年か前までまだ住んでいた人がいたそうだ。2年前の段階で、2階では仕立て屋さんだったかが1軒営業しているだけだった。日常の買い物客が行きかう商店街のすぐ頭の上にはこんな風景が眠っていた。
北九州フィルムコミッションのロケ地候補にも掲載されていたあやどり市場は消えていった。
残念だが、なんとか新しい商店街の姿ができてほしい、と祈らずにはいられない。

今や商店街の方々も、住居は商店街から離れた住宅地に構え、夜間は商店街全体がほぼ無人だという。街なか居住、というのも進んでほしいものだけれども。

ということで、たまにはやはり商店街で買い物をしてみよう。