生サイバラを見に行く

最近毎年秋に行われている、福岡の本に関するイベントがこのブックオカ。漫画家の西原さんの講演会がある・・・というのに今日気づいた。事前予約・・・となっているが、当日でも空きがあります!ということで、聞きに行ってみる。

おお、西原さんだ。

西原さんの漫画、最初に読んだのは・・・えっと、25年位前になる。小学校の頃とか、空き地の草叢の中にエロ雑誌が落ちてて、友達と拾ったりしたじゃないか。そんな一冊、劇画系の、いかにも昭和ーという雰囲気の雑誌だったんだけれども、その中たしか3pほどで何故か載っていたのだ。
エロとも何も関係なく、「子供の頃金魚すくいで金魚をもらったんだけれども、世話をしないでおいたらなんか腐ったようなカビが生えてきて、怖いので池に逃がしちゃった。今頃どうしてるかなあ」というだけの話なんだが、なんだかしみじみして今でも覚えている。絵はそのあとの「ちくろ幼稚園」のころのそれだけれども。
そこからしばらく忘れていて(当然だ)、高校になって「ちくろ幼稚園」「ゆんぼくん」有名な「恨ミシュラン」・・・古いの多いなあ。逆に最近はあんまり読んでないくらい(読むと相変わらず泣けるんだけどね)。「最初にして最後の無頼派」とはよくきく表現だが、なんだろう、寂寥感のある話と暖かい話はすごい泣ける漫画ばかりだ。

さて、トークショーは観客から事前に質問を募り、それに答えていく、という方式。子供の育て方、とかそういう質問が多いのは、さすがに今の奥さんたちから絶大な支持を得ていることの現われだろう。だんだん自分の不幸話自慢みたいになってきてちょっと面白い。
で、今日の話を集約すると

  • アル中はドラッグと同じく病気。すぐ専門機関に相談を。
  • ギャンブル依存も病気。すぐ専門機関に相談を。
  • 女は手に職就けて自立しろ。

生きるって大変だ。ああいう話はこういう経験に裏打ちされているんだよな、と改めて思う次第。