由布院にて

昔男同士、友人とツーリングの途中によってみたが、いかんせん男二人ではどうということもなく足早に立ち去ったことくらいしか覚えていなかった、そんな由布院の風景。

1990年竣工、大分県出身の磯崎新氏の設計による由布院駅由布院というとJRの観光特急「ゆふいんの森」の宣伝効果もあってか、列車の旅というイメージもずいぶん定着している。おかげでこの駅の利用者の9割が女性だとか。駅も一つの観光地となっており、黒い建物がなんとなく溶け込んでいる。ちなみに、建築費用は約2億円、うちJR九州が1億円、地元が1億円(大分県の補助3,090万円、町一般財源2,830万円、起債4,080万円)だとか。

正面には由布岳が・・・望めるはず、天気がよければ。両側にはお土産屋が並ぶ。休みということで、人も車も結構多かったんだけど。

ただ、駅前はどちらかというと昭和の風情が残る地方都市といった感じ。そこはやはりポテンシャル、九州全体の集客力の限界だろうか。

ちょっと観光ルートからそれる方向への商店街。ここのメンチカツがとても美味で・・・というのはどうでもよくって、地元の人しかこない商店街、なんとなくひっそりしているのはいずこも同じだ。正直、そういう時代だからねえ、とかも。

由布院のよさは、徹底している所は徹底しているところ。街づくりの成功例としてずいぶん前から優等生のように言われているが、昔っぽく整備された町並み、ちょっとそこから外れると残る開発が進みながらもゆっくりと流れる時間、適度な人出、徹底するところは徹底してなんとか踏みとどまっている、そんな感じ。