金沢近江町商店街

ふと旦過市場のことを調べていて、近江町商店街に行き着きました。


設された「新通り」は道幅が5.4メートル、天井の高さが7.5メートルと広々とした明るい雰囲気で開放感がある。魚介、野菜、果物などを中心に扱う「青果通り」では対面販売の形式を引継ぎ、威勢のよい掛け声が響き渡る中、年末商戦が活気づいている。
 来年4月には先行オープンした店を除く既存13店と、地下1階にスーパーとドラッグストアなど15店、2階に飲食店10店、3〜4階に市民が利用する公共施設と駐車場、5階にオフィスなどが入る予定。地下道も整備し「めいてつエムザ」とも結び、エリア全体の活性化を狙う。
 藩政時代から290年以上も続く歴史のある同市場は、これまで日曜を休場としていたが、今回のオープンに合わせ今月7日からは8割の店舗が日曜営業を開始。初の日曜営業となった同日には多くの買い物客でにぎわい、金沢港などの「朝獲れ魚」を売る朝市や餅つきショー、太鼓の演奏などが行われ、近江町名物ぜんざいも振る舞われた。
 日ごろから市場を利用している地元客は「通りが広くなって買い物しやすくなった」「対面販売で市場の雰囲気が以前と変わらず残っているので安心した」と新生市場を楽しみながら買い物し、市場関係者は「新しくなってもお客さんと気軽に話ができる市場ならではの魅力を大切にしたい」と話す。
金沢の食の台所として市内中心部に位置するのがこの近江町商店街、2.8haに180店舗がひしめき合っている、ということで、旦過市場が1.5haに200店舗ですから、まあそれよりはゆったりしているということになるんでしょうかね。でもどっちも市場っぽい雰囲気のようです。

その一角が再開発されて生まれたのが、近江町いちば館という施設。

この前グランドオープンしたばかりなんですね。ぐぐってみるといろんなところに写真が載っているんですが、特徴的なのは1階部分、再開発されていない商店街部分とつなぎ目がわからないくらい一体的に続いており、その部分だけ天井も2階部分まで食い込んだ形で高くなっていてアーケード様になっているようです。雰囲気が変わって囲われると入りづらくなったりしますもんねえ。
再開発ビルの高さも5階建てと控えめ、上のほうには市営のホールや「食育」施設があったりするのはまあお約束なんでしょうが、いい感じのつくりのようです。行ってみたいなあ。
上をマンションにして分譲したりしていないですし、素人には事業費56.6億、うち補助金35.65億というのが多いのか少ないのかはまったくわかりませんが(でも自己資金21億というのは結構すごいような気もしますが)、旦過ももし再開発をするような形になれば、こういう雰囲気を残した形にならないかなあ、と祈るばかりです。ただ、同じ面積で同じ店舗に入ってもらって、安全性を確保、となると上か下にしかのばせないんですよねえ、きっと。無機質でいかにもな再開発ビルにならなければいいなあ、とか思いながら、ちょっと考えても土地の権利関係とかややっこしそうですけど。