旦過市場へ

さて、一昨日の続きです。とはいえ、写真は一月以上も前なんですけれども、小倉駅を降り立ち、モノレールの線路に沿うようにして大通りを2駅分、旦過市場へ歩いて向かいます。
両側にはオフィスビルが並び、大通りの中央、頭上にはモノレール、圧迫感のあるとおりです。

で、10分くらい歩いて旦過市場


旦過市場周辺は、大正時代、魚の荷揚げ場として成立し、その後、田川、中津方面からの野菜の集積地となり市場の様相を整えました。
 昭和30年代に入って旦過商業協同組合、小倉中央市場協同組合が設立され、その後のアーケードの完成により、現在の旦過市場の原型が完成されています。
 現在は、生鮮食品を初めとした約120件の店舗があり、いつも活気が溢れています。また、市場の裏側をみると、大半のお店が川に突き出た格好で立地しており(ほとんどの店舗は、川に支柱を立てている)、市場の歴史を臭わせています。

神獄川の上に今でも店舗が覆いかぶさるように建っています。というわけで、Wikipediaにもあるように現在の建築基準とは程遠い建物で、確かに防災上も心配といえば心配なんですけれども。

しかし、というか比較しちゃいけないんでしょうが、商店街としては素敵な賑わいのあるところです。

鮮魚、塩干、くじら、野菜、ぬかみそだき、そして精肉と食品ならなんでもそろっていそうです。この市場、入り口には日本初の24時間スーパー、丸和があるんですが、それにしても食品だらけ。本当に商店街、というよりも市場ですね。

こんな味のある小道も。正確に言うと旦過市場から分岐する小倉中央市場ということみたいですが、見事に一体化しています。昔から買い物に来ている人、明らかに業務用に買い物をしている人、そしてなんとなく歩いていたり銀天街から通り抜けている人とそれぞれですが、それぞれがそれぞれのペースで歩いている市場です。

さて、そんな旦過市場ですが、建替えの話は昔からあるようで、そんななか北九州市が作成した中心市街地活性化基本計画(76p/サイズ注意)にも掲載されています。どういう形かはまったくもってわからないんですが、商業床が増えたからって、16,550人/日の新たな集客を生むことができるのか、どうやってか、そしてそれにいくらくらい掛かるのかは・・・わかりません。
商店街好きとしては、この雰囲気がなくならないことを祈るばかりです。