黒崎コムシティ

GW中にこんなニュースがあったんですね。


第3セクターの経営破たんで閉鎖された北九州市八幡西区黒崎の元複合商業施設「コムシティ」を所有する沖創建設(那覇市)は1日、今年1月に公表した再生計画を白紙撤回することを明らかにした。核テナントとして進出が決定していたコールセンター開設も撤回された。厳しい経済情勢下で、テナント誘致に苦戦。9月に予定されていた全館開業は先送りとなる。
 沖創が所有するのは、全13階のうち商業フロア(地下1‐地上6階)。沖創は今年1月、市が誘致した富士通コミュニケーションサービス(東京)のコールセンター進出を核とする再生計画を公表。ただスーパーなど大型店のテナント誘致は、賃貸などの条件が折り合わず交渉は難航。施設の性格付けが定まらない状況が続いていた。
北九州市の副都心(?)、黒崎駅に隣接して聳え立つ巨大なビルが黒崎コムシティ。B1F〜6Fの商業床は閉鎖されたまま・・・ってのは何度か書きましたね。そんなコムシティ、沖縄の建設会社が購入し、テナント誘致を進め、一部には結構早い段階でコールセンターなどが決まっていたんですが、結局・・・なんだか予想された結果では内科という気もしますが。そういえば、鳴り物入りで開かれた公式サイトも更新されていなかったなあ、とかふと思い出しました。ページでは一部改装工事に着手しているようですが、今後どうなるのか、ふと心配になるのです。

ショックすらない−−。「9月の全館開業」が白紙に戻った、八幡西区・黒崎副都心のコムシティ再生計画。北九州市や、商業床を買収した沖創建設(那覇市)は新たな開業時期のめどすら示せず、商店街関係者や周辺住民は一様に憤りを見せた。(略)
 一方、市建築都市局は1日、「黒崎での中心市街地活性化の目玉は、コムシティの再生にある」と説明。引き続き全面開業に期待する考えを示したが、具体的なめどについては触れなかった。

 いらだちを募らせるのが地元商店街。黒崎商店組合連合会の藤戸輝久会長(65)は「これまで何回も何回も期待しては裏切られてきた。また同じことの繰り返しかという感じ。もうショックすらない」と嘆いた。その上で「沖創建設が9月オープンを表明した時は『大丈夫かな』と思いながらも、出店が進んで街中に人が来ることを期待していた。また再建が1、2年延びる」と述べた。

確かに駅前の空きビルのおかげで場末感が街全体に漂っている、というのはありますが、ただ憤っていても、という気も少しするのです。黒崎は駅から放射状に、そしてそれを取り巻くように円弧状にアーケードが何本も広がり、工業都市として栄えた頃の栄華がまだ垣間見えるのですが、それをどうやって縮めていくか、最近言葉だけは流行の所有と利用の分離も含めて、痛みを伴ってでもしないといけないこともあると思うんですけれどもね。