ひな祭り

そういえば、この数年で「ひな祭りめぐり」ってずいぶん旅行会社の広告に載るようになってきたなあ、とふと思った今日はひな祭りの日。


築約120年を超す老舗の元旅館には、昔ながらの広い土間と座敷を生かしてたくさんの人形やさげもんが所狭しと並べられている。一段と華やいだ雰囲気に訪れた市民も目を見張っていた。
 今年は夜も楽しんでもらおうと全長約300メートルのアーケード街に商店主らが手作りした折り紙をささ竹につり下げて飾り、ライトアップ。昼間とは違った幻想的なムードをかもし出している。
筑後吉井、柳川、飯塚あたりが有名なんだが、他にもさまざまなひな祭りのイベントが行われている。柳川では「つるし雛サミット」が開かれるとか。

柳川市内を散策しながら伝統のひな飾り「さげもん」を楽しめる恒例のイベント「柳川雛(ひな)祭り・さげもんめぐり」が11日から始まる。市内の商店街や観光施設には色鮮やかなさげもんが飾られ、水郷は華やいだ雰囲気に包まれる。4月3日までの期間中、多彩な催しが企画されている。
 祭りのスタートを切るのは11日午前10時から始まる「おひな様始祭(はじめさい)」。華やかな衣装を着た稚児たちが、さげもんが飾られた台車に乗り、同市坂本町日吉神社から西鉄柳川駅前までをパレードする。
 メーンイベントの「おひな様水上パレード」は3月15日午前11時から。着物姿の女性たちが十数隻のどんこ舟に分乗し、掘割をゆったりと進む。出発地点の沖端地区は、例年多くの見物客でにぎわう。
 今年は3月21日に「日本三大つるし飾りサミット」が初開催される。柳川のさげもんと、静岡県東伊豆町稲取の「雛のつるし飾り」、山形県酒田市の「傘福」の関係者が一堂に集まり、講演や意見交換を通してご当地自慢をする。
これらのものも、ちょっと前までは観光資源なんてまったく思われていない、どちらかというと消え行く風習だった訳で、たしかに気づき、ということではある。これまであった普通のものをどう売り込むか、という意味では勉強になる事例じゃなかろうか。ただこのあとは、これだけ同じような祭りがでてくるとどう差別化してゆくのか、あとすっと通り過ぎてしまう観光客の人たちにどう滞在してもらうのか、そのあたりが重要になっているようで。柳川なんて昔から通過型観光地の代表みたいなものだったしねえ。