唐戸市場に行ってきた

ローカルの朝の情報番組で、下関の唐戸市場が取り上げられていて「ふぐ(下関ではふく)が食べたい」と思うに至ったので、朝から下関方面に遠征。あわよくば門司港焼きカレー付き、という予定。

関門海峡を渡り、サンデン交通のバスを見ながら下関市内をぐるっと回って唐戸市場へ。時刻は11時頃、右折レーンをはるかに行過ぎる長い列が駐車場に向かって伸びていて、市場の周りは大渋滞だ。県外ナンバーが多く、福岡はもとより大分、熊本、あたりがごろごろいる。観光バスも次々と入ってきていて一大観光地だ。ていうかこの近辺で一番の集客なんじゃないの?


 唐戸市場をより楽しむための散策術は「会話のある買い物を楽しむ」ことです。
 最近では一大グルメブームに乗って、若者はもちろん、外国人観光客にも人気の観光スポットになっている唐戸市場ですが、この市場の真の魅力は、実は”安くておいしい魚”よりも、市場で働いている人たちとの会話のある買い物が味わえることです。
 唐戸市場は、朝7時までは玄人さん、9時以降は素人さんで混み合いますので、狙い目はその間の7時〜9時頃です。大人の買い物をしに、さぁ唐戸市場に出かけましょう。
 唐戸市場はふぐの市場としてはもとよりタイやハマチの市場としても有名です。また、地元の漁師さんたちが獲得したり育てた魚も直接販売しています。地方卸売市場としては全国的にも珍しい販売形態を行う市場です。農産物の直売所もあり漁業者や農業者が軒を並べて販売しています。また、あらゆる食材を取り揃え総合食料品センターとしての役割も果たしており、季節を織り成す食材で活況を呈しています。
 市場に来れば、だれもが元気になれます。それは、市場の中では誰もがお兄さんお姉さんになります。まず、歳を忘れて下さい。つぎに市場で働く人たちのエネルギーを感じて下さい。気持ちがウキウキと元気になります。それから、おいしいものを探したり食べたりして身体まで元気になるところです。まさに唐戸市場は「福まねき招き市場」です。
 この度、唐戸市場では訪れる皆さんに、市場をもっと楽しんで元気になってもらい、さらにごりやくご利益あるようにと唐戸市場のシンボル像のフクマネキン(福招金)を設置しました。
 また、「魚食塾」を開催しており、唐戸市場で魚を美味しく食べる技を伝授します。魚料理に挑戦するときめきと充実した感動はワクワクした思い出としていつまでも心に残ることでしょう。
 唐戸市場では地域の人達や観光に訪れた人達に、よりいっそう市場に親しんで交流して頂く事を目的に唐戸市場まつりを4月の春まつり、10月の秋まつりとして実施します。
 唐戸市場は「関門の台所」として、地方卸売市場及び交流市場としての役割を担い、訪れる人々の食生活に寄与するため、伝統を守りつつも新しい試みにチャレンジして参ります
なるほど、「素人さん」が来ることも前提としている変わった市場なんだが、でも自ら「狙い目はその間の7時〜9時頃」なんていっているのもすごいなあ。
そんな唐戸市場だが、入るとなるほど天井が高く平場が続いていて、2階からぐるりと見下ろせるようになっている。なるほど市場…なんだが、ぎっしりと仲買商店…なのか?商店が並んでいる。卸売市場というよりは釧路や小樽の観光客向けの市場のような雰囲気だ。むこう半分には今日は殆どいなかったが、地元の野菜の直販がならんでいたり、魚をざるに入れてそのまま売っていたりする。おばあちゃんが魚を次々にさばいているんだが、すげえはやいしきれいだ。それをまた地元の人かな、おばあちゃんが大量に買っていった。なるほどこういうところが小売市場の役割もかねているということか。


ただ、大部分は観光客向けの店がぎっしり並んだという感じ。派手な写真入の広告がずらりと並んで、大体売っているものも寿司、フライ、といった同じような物が多い。それ専門のお店が出ているのか、仲買業者がかねているのかが不明だがなんだか不思議な光景。ちょうど焼津とかの魚市場の周囲で日曜日に賑わっている出店とかおすし屋さんとかがそのまま市場の中に納まっている感じだ。あ、確かに市街地にあるからだろうか、魚市場の周囲にはそれらしきお店が殆どない。ウォーターフロントで再開発された隣のカモンワーフあたりにはいくつか見られるが。しかし、まわりもにぎやかだなあ。お台場の海沿いくらい人が居るんじゃない?雰囲気としては、清水のウォーターフロントっぽいかしら。

ま、とにかくフライとか、あと2階の食堂ですしとか、確かに美味すぐる。