伊万里焼を見に

焼き物を見に行くなんて、年を取った証拠だよなあ、とかいいながら、中の人お勧めの伊万里の大川内へ。伊万里焼の秘窯として最近急に注目を浴びているところだ。


伊万里から約6キロ、山にぶつかる行き止まりの集落が大川内、伊万里駅とは一日6往復のバスで結ばれている。


現在の鍋島焼と言われるもののほとんどは、この大川内山で焼かれたものです。
日本ではじめて磁器が生まれたのは、江戸時代初頭、現在の佐賀県有田町でした。この日本で唯一の磁器生産地を持った鍋島藩は、有田の優秀な陶工を集めて藩直営の窯を築き、城内の調度品、また献上、贈答用の磁器を焼かせました。
1675年、藩窯は、山深い伊万里市大川内山に移り、以降明治4年の廃藩までこの地で活動を続けました。鍋島藩窯は、本格的な組食器を生産し完全な組織化により生産を管理し製品の質の向上に常に気を配りました。その技法の秘密は、厳守され不良品も外部に持ち出される事なく処分されました。
献上、贈答などの特別な目的のために作られたそれらは、市場に出回ることなく明治になるまで一般の人々の目に触れる事はありませんでした。この事が今の『秘窯の里 大川内山』と言われる由縁です。

静かな山里は、最近観光スポットとして注目を集めている。

まあ確かに昔はあんまり聞いたことなかったし、陶器市といえばGWの有田か波佐見か、と相場も決まってたし、ということで成功事例には間違いはないだろう。多分関東圏だとあっという間に人が押し寄せてきそうな、そういう雰囲気のよさがある。ま、昔に比べて九州も観光資源の開発が進んできた、ということでよいことといえばよいことかもしれない。ただ、どう景気に影響があるのかはどうもよくわからないんだけれども。

人は多く、建物も結構きれいなものが多くなってきたが、まだ路地一本で普通の暮らしと接している感がある。そんな雰囲気は残っていてほしいもの。

しかしこんな山奥で銀連カードが使えるとは・・・