田川ごとうじ商店街

ディープ筑豊ともいえる田川市の中心は伊田、後藤寺という隣り合った駅からなっている。もちろん、市街地はもうなんとなく続いているし、今の店舗はそんなものにかかわらずロードサイトに出店していくので関係ないんだが、商店街は今も駅前に立地をしている。もちろん、町そのものが衰退して言っている中では、どういう状況かというのは・・・ねえ。
しかし、用がないと行かないので、状況をあまり知らないのに言うのは何なんだが、ちょっと気になったニュース。


 ◇目玉商品には「おすすめシール」
 田川市後藤寺の商店街「田川ごとうじ銀天街」(42店)が約30年ぶりに定期市を復活させる。20日に開く「二十日市」。各店舗が一つずつ目玉商品を売り込み、新たな伝統づくりに挑戦する。目玉商品には独自に作成した「おすすめシール」を張ってアピールする作戦だ。定期市に向け、新商品を開発した店も出ている。
 明治期から続く老舗も並ぶ銀天街だが、加盟店は昭和30〜40年代の最盛期から半減。毎月5日に開いていた定期市「五日市」も、やめて30年ほどになる。
 「何とか再生を」と考えた銀天街地域活性化委員会(松岡英樹委員長)の面々が着目したのは生き残った店の工夫の数々。ある鮮魚店は酒のつまみ用にお手ごろサイズの刺し身をつくり、呉服店は晴れ着をまとった記念写真をサービスし、昔からの顧客をがっちりつかんでいる。開店前に行列ができる店もあるという。
 そこで「対面販売の専門店だからこそ、つかめるニーズがある」「店が自信をもって売り出せる品を選び、二十日市で売り出そう」と呼びかけた。
 これに応え、明治期から続く茶舗を営む今村秀治さん(54)はドクダミ熊笹(くまざさ)など原料の配合や組み合わせを変えては試飲を重ね、珍しい純国産製の健康茶を開発、二十日市で初披露する予定だ。パン店を営む小田義実さん(61)も黒ゴマや小豆を配合し、アレルギーの人に配慮して卵を使わない健康パン「五穀食パン」を市に出す。
 松岡さんは「昔からある良い品、各店の自慢商品が後藤寺の二十日市なら手に入る、という場にしたい。いずれは各店がおすすめ商品を増やし、お客さんとの対話を大事にした昔ながらの商店街のにぎわいを取り戻せれば」と話している。

後藤寺なんて、10年近く前に平成筑豊鉄道の写真を撮りに行って以来行ってないなんだが、駅前がなんというか和菓子屋が似合うというかそんな駅だったのを覚えている。あれからまたずいぶんかわったのだろうか。市街地、駅前の商店街はそのまま残っているんだろうか。

商店街のよさはやっぱりここかなあ、と思うのだ。これができるのは、昔は消費が芳醇で金銭的に豊かだったところで、自信をもてる商品があるようなところに限られているかもしれないけれども、そういう商店街がある程度の距離にいくつかあるだけでも、中心市街地に与える影響というのは大きいんじゃないかなあ、と思うのだ。
チェーン店はやもすると、商売人、というよりもサラリーマンが行う事業、という感じになりがちだ。そんな中、「商売って」ということを突き詰めていくしかないのかなあ、とかふとニュースから考えたり。