取り残された団地を見に行く

毎日通勤で使っている車中から、こんな風景が見える。

区画整理地区にぽつんと取り残された団地が気になって行ってみた。
博多から3駅、千早駅で下車。2003年に土地区画整理事業により開業した高架駅だ。

懐かしいな、「香椎副都心」という言葉、久しぶりに聞いた。バブルの頃はよく聞いたような気がするんだが、福岡での「副都心」、東京やメガロポリスで言うところの副都心、ではなく、小さなひとつの中心地、といったところだろうか。業務集積がそんなにできるとも思えないんだけれども。なんとなくだけれども。

それはともかく、香椎から千早にかけて再開発が進行中だ。ちなみに香椎の写真はid:sa-50:20071110に少し乗せてある。あ、これ、今の会社の2次試験の日ではないか。ここに写っていた「香椎名店街」も今年春、姿を消した。香椎は今ある街を作り変え、千早は全く新しい町を白紙の上に作ろうとしている。


さて、そんなこんなで千早駅西鉄貝塚線とJR鹿児島本線がホームを並べるように、近接して作られている。高架部は別々の構造物で、1階の建物部分は通り抜けできる、ということになるんだろうか。いっそのこと一緒の構造物にしたほうが安くつくんじゃないか、とか素人は思うんだが、まあいろいろあるんだろうなあ。こっちは海側。

駅前はこんな感じ。ちょうど7時ぐらいで、家路を急ぐ人が多い。最近マンションラッシュなんだが、やはり不動産市況が不況だからかあいているところも多いと聞く。価格は・・・やっぱり東京とは違いますなあ。

ただし、駅から正面に向かう道はこんな感じ。

その向こうに団地はある。

古い住宅地図を見ればわかるんだろうが、何棟か並んでいて一棟だけ残った、というよりも、最初からこの一棟が建っていた様子だ。3階建てで団地としては小ぶり、ベーシックすぎるくらいベーシックな外観がええですなあ。


うん、遠めに見ても揚水タンクがちょうど中央にあって、きれいな左右対称が気持ちいい。

さて、この千早駅周辺の再開発事業、ほとんどのエリアは旧国鉄の香椎操車場と、移転した西鉄貝塚線の路線跡だ。昔ハンプがあって、貨車が突放で入換をされていたのをよく見たのだが、ちょうどこの辺だろうか。そしてこの団地の当たり、r3と西鉄電車の間に細長く、学校やら家とかが密集した細長い町があった。そんな町も今はない。


ちょうどこれが西鉄名香野駅の跡だろう。名香野駅の由来は「名島と香椎の間だから」というだけで、本当になにも特徴のないところだったらしい。駅前のr3の向こうにはまた団地とかが広がっているのだが、国道を渡ってくる人というのもそんなに多くなく、いつもひっそりとした駅だった。

そんな名香野駅の名残が。駅前駐輪場だけはなぜかそのまま残されていた。ここにとめて先の千早駅まで歩いていくんだろう。こんなに距離があるのにここにとめるのは、千早駅の駐輪場が有料・・・だからか。

GoogleMapだと、ちょうど駅に電車が・・・(左上)

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