西鉄新循環系統登場・・・?

福岡に遊びにくるよーって言われて、さて観光・・・とか考えるといつも困ってしまう、くらい福岡には観光地がない・・・様な気がする。ちょっと足を伸ばせば呼子唐津門司港レトロ、下関、近場で大宰府とかあるんだが、市内になると本当に行くところがない。櫛田神社住吉神社福岡ドーム?・・・どれも観光地っぽくはないよなあ。お迎えする感がないような気がするのだ。
聞いた話だと、国際会議の翌日、フリーで参加者対象に福岡観光ツアーを実施しようとしたが希望者がいなかったとかなんだか。

そんな中、西鉄がこんなことを。


 西日本鉄道20日、福岡市中心部の観光名所を巡る循環バス「ぐりーん」を9月22日から運行すると発表した。平日は30分、土・日・祝日は20分おきに運行。個人の自由旅行の需要に対応する。年間25万人の利用を見込み、約6000万円の売上高を目指す。
 博多駅交通センターを起点に櫛田神社など博多の主要寺社や天神の商業地域、ヤフードーム、福岡タワーなどを約70―80分かけて周遊する。運賃は250円(小児130円)。1日何回も利用できる「ぐりーんパス」も700円(同350円)で発売する。
たしかにぐるっと回れば新たな需要を掘り起こせるかも知れない、と考えたのかなあ。特にドームや福岡タワーといった百道方面へはバスの便が悪い、というか意外と行きづらいし、そもそも福岡のバスは多すぎてどこに行くのが何なのかさっぱりもってわからない、というか人には説明できないもんなので(天神の無数にあるバス乗り場から無数にあるどの番号の、その中でも無数にある行き先のどれにのって、なんてねえ・・・)まあこうやって観光客の需要に対して応じるものがあったらいいのかもしれないけれど。
ちょうど京都市の観光系統(洛バス:100・101・102号系統)のようなものではないかと。ただ、どうも細かく違っている点も多いようだ。

さて公式リリースに細かい話が載っている。
観光タイプの車両を投入するのかと思いきや、市内を大量に走っている西工の路線バスの改造だという。で、カラーリングはドーンデザインの水戸岡鋭治氏だとか。水戸岡氏はご存知の通り、JR九州鉄道車両、駅、バス、バス停といったデザインを1988年のアクアエクスプレス以来もう20年も続けている。木材やアルミといった素材を多用した内装とレタリングを多用する外観が特徴な人。
・・・ということは、九州中ドーンデザイン、ということかあ。西鉄もなぜに・・・

もう一つ気になったのが、一回250円、という金額設定と、「現金、もしくはフリーパスのみ」の乗車形態、そして「前のり前払い後ろおり」として一般の路線バスと一線を画している点。まあ普通の路線バスに混ぜてしまえばアピール性がないから、ということ、そ
して


(参考) 本事業への支援・協力の概要・
ビジターズ・インダストリー推進協議会(※)
本事業が同協議会都市回遊促進ワーキンググループのリーディングプロジェクトとして位置づけられ、都市回遊のための情報ツールの充実などのご支援・ご協力をいただいております。
※当社を含めた福岡市の民間企業、各種団体、官公庁が一体となって設立された組織。
・ 福岡市ならびに財団法人福岡観光コンベンションビューロー
福岡観光ガイドブックや福岡・博多観光案内サイト「よかなび」への掲載、歩行系誘導サインの設置や市の関連施設での乗車券発売、魅力的な回遊ルートの開発や観光ボランティアの充実などのご支援・ご協力をいただいております。
このあたり、市が絡んでのことなので路線バス事業と明確に切り分けたい、ということなんだろうけれども、なんだか混乱しそうだ。観光客の人も他のバスに乗ったときに混乱するんじゃないかいな。中乗りが前提だから、東京とかみたいに前面に乗り方が大書きしているわけでもないしな。

まあその辺はいいとして。
本当の観光客が対象、どれだけこれに乗ってまで福岡市内を見たい、という人をどれくらい増やせるのかなあ、ということだと思うのだ。どう観光地としての魅力を高めていくか?ということになると思うんだが、その辺の足音があんまり聞こえてこないのがちょっと心配だったり。西鉄の事業とは関係ない、といえば関係ないもんねえ。
その上で、たとえば福岡港や空港の国際線ターミナルで無料チケットを配布してみる、とか手法を考えないと実験事業に終わってしまうんじゃないかと。あと電子マネー、出来たら銀連など外国の電子マネーもスルーで使えたら、とも思うんだけれども。

個人的には、福岡市内って昔は全部赤バスだったんだが、最近はラッピングバスとか西鉄の新カラーとかいろんな色が交じり合って、でも大体道を走っているバスって見た目が観光バスとか高速バスっぽくなかったら西鉄バスカードが使える路線バスだよね、という前提で福岡の人はいるので、そこで混乱がおきるんじゃないかとちょっと危惧してみたり。

脈絡もなく文句ばっかりになったけれども、とはいえこれで観光地を巡れたりしたら便利だねえ、とは考えているのだ。