花火大会

昨年までは、板橋区の花火大会(いたばし花火大会)に行っていた。蓮根の駅前から工場と住宅地が混在する街並みを抜け、団地の横をすぎ、小さな運河のような川を渡り、荒川の堤防へ。
指定席がどこまでも広がる緑の河川敷、下流には国道の戸田橋とJRの荒川橋梁が並び、夕方の街並みをぬけて列車が走ってゆく。夕日がゆっくりと街並みの向こうに落ちてゆき、だんだんざわめきが大きくなってくる。
夏の日の夕方だ。

そんな荒川の花火大会も終わった翌日、隣接市、福津市の花火大会を自宅近くの海岸から眺める。

海岸沿い、思い思いに缶ビールなどを持った人がぱらぱらっと。花火大会の会場からは5km程離れているだろうか、カーブした海岸をたどっていった先に街のあかりが見える。さてあの下はにぎわっているのかしら。

やがてはるか遠くのほうで花火が上がりだした。数秒遅れて頼りない音が聞こえてくる。
花火の合間、波の音が一層強くなった。