別府の町を歩き回る

そんな別府のタウンページに載っていた数少ない金券ショップは、山の手にあった。
別府は海に向かって沖積平野のなだらかな坂になっていて、山の手に向かうとひたすら上り坂だ。企業の保養所やホテルも散見されるあたりは、さすが別府で「山の手」といった感じ。

町並みは古く、なぜか全てが灰色の印象だ。これまたなぜか沖縄の町と印象がダブってくる。山の手まで上がって、そのままゆっくりと降りて市街地を半周したことに。

で、鉄道レベルにまで降りてきたところで、高架下にこんな商店街が口をあけていた。

別府駅は、駅ビルと呼べるようなものは一見ない(多分)んだが、駅の下が商業施設になっている。


駅内高架下中央改札横に観光案内所がある。また商業施設としては、南側に南名店街「BIIS南館(核店舗:ダイエー別府店・明林堂書店JR別府駅店)」「別府駅市場」、北側に北名店街「B-Passage(核店舗:ヤマダ電機別府駅前店)」という商店街があり、食料品店や衣料品店の他に土産物屋やペット温泉なども存在する。なお南名店街については、南改札口と直結している他に他の施設と接続する通路がないため、中央改札付近から南名店街へ移動する際には一度構内を出る必要がある。また、ヤマダ電機別府駅前店は別府駅に隣接する別の建物である。B-Passage内にはam/pmもあり、24時間利用出来る。
商業床のB-Passage、北名店街、ヤマダ電機、BIIS南館専門店街、ダイエー別府店、駅市場商店街、駅ビル駐車場などはJR九州の子会社で亀の井バスやタクシー協会等も出資する「別府ステーションセンター」が管理・運営をしており、現在も売場面積は1万平米を超え、昭和42年の開業時には日本最大の「高架下商店街」とも言われていた。
ダイエーが入っている、というのは知っていて、たしか前回きたときにえらい長細いダイエーだなあ、と思ったことはあるのだ。商業施設が駅の形をしており、とても縦方向に長い台形のような形になっている。しかし、売り場面積が1万平方メートル超、というのは知らなかった。

どうもこの商店街は、ダイエーのさらに先に位置する商店街の様。写真には人は写っていないんだが、そこそこ平日の昼なのに人通りがある。シャッターを閉めた店、また看板が塗りつぶされて仮設みたいになっている店もあるが、いくつか店をぶち抜いたような大きなペットショップがあったり、その横に生鮮食料品があったり、惣菜がうまそうだったり、その横が婦人服だったり、うーん、商店街だ。

駅へ通り抜ける人が行きかう道、そこを歩いているだけでなんとなくその町の一部を垣間見たような気がする。時代遅れといえば時代遅れかもしれないが、なんともいえない味があるし、たとえば生鮮食料品とかに特化できたりしたらまだまだ未来はありそうな気はするのだ。