福間漁港の朝市

隣町の福間町、今では福津市福間の漁港で朝市があるというのを昨日中の人が見つけてきた。「6時半から、売り切れ御免」だかなんだかそんな風だったとかで、朝から行って来た訳だ。本当に6時半?という気も少ししたのだが、確かに東京近辺でも勝浦の朝市とかもそんな時間から始まる訳で、あ、いいのか。
なんてったって自宅から車だと5分。

ひっそりした国道を走っていくと、その一角だけ車の出入りがあった。小雨が引き続き降っていて、実はやっていないんじゃ?とかちょっと不安だったのだが、朝市はきちんとやっている様子だ。小さな駐車場に30台くらいだろうか、車が止まっているのが見える。とめて港に向かう。

朝市、というと直売所を朝早くからあけてちょっと観光地値段で売ってみたり、漁師さんのおかみさんが道端で魚を焼いていたり、とかそんな風を想像していたんだが、一切そんなものはない。小雨が降る小さな早朝の漁港のそこここに人だかりが出来ているだけだ。店を開いて朝市をするんじゃなくて、漁師さんがその日に取れたものの一部を港の船の前で売ってしまう、というものの様で。どうも時間も船がついてだいたいそのへんから、とかそんな感じらしく、6時半にきたのにもう終わりかけ。値段もさてどうしたもんだか、200円とか500円とかそんなレベル。

直送も直送なので、そりゃ新鮮。船の水槽からそのままうつしてその場で〆て、たしか鯛だったかいな、2尾で500円。ただし並ぶものは本当に漁次第なので、この日は鯛と烏賊ばかり。

本当に地元の人たちのための朝市のようで、おばあちゃんが連れ立ってスーパーのビニール袋を提げてとぼとぼと買いに来ていたりする。この雰囲気はなかなかいいもんだ。

家に帰ると午前7時。とりあえず朝からコウイカやら鯛やらさばいてみたり。あとはこれがうまく出来ればいいんだけれども。

一言で言うと、観光地ずれなんてしていないどころか観光地としてすら認知されておらず、この雰囲気はいいけれどももったいないといえばもったいない。聞くと志賀島勝馬(北部の漁村)も同じような感じだというし、一言で言えば福岡が田舎だということか。