思いついた人は本当に偉い


日本でのバレンタインデーとチョコレートとの歴史は、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年2月12日に、国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出し、1958年2月に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが「バレンタインセール」というキャンペーンを行った。ただどちらにしても、あまり売れなかったようである。新宿伊勢丹でのセールでは、1年目は3日間で50円の板チョコが3枚、20円のカードを含め170円しか売れなかった。ソニー創業者の盛田昭夫は、1968年に自社の関連輸入雑貨専門店がチョコレートを贈ることを流行させようと試みたことをもって「日本のバレンタインデーはうちが作った」としている。
なんでも、売れるんじゃないか?と思うのは大切なことだ、と思い起こさせてくれる一節だ。最初に企画を通した人間はそのあとどうなったんだろう。まあ雰囲気だからいいや、ということになったんだろうか。1958年なんてすぐこの前のような気がするのだが、こうしてもう1ヶ月も前から作りこまれた量販店の巨大な売り場をみていると、遠い昔のことだなあ、とも感じてしまう。さて、義理チョコにいたっては1975年ごろに考えられたスキームなのだが、どうも発生源がはっきりしない。ただ、これだけの量を動かすようになるとすごいなあ、と思うのだ。最初に提案した人はえらいよなあ・・・

というわけで帰り道、みんなかばんが膨らんでいたり手に子袋をぶら下げているほほえましい光景が。