LsCってなんぞ


イオンが富士市鮫島に建設を進めてきた同市最大のショッピングセンター「イオン富士南ショッピングセンター」が1日、グランドオープンした。グループのマックスバリュ東海の食品スーパーを核店舗に、専門店100店が入店している。
 敷地は国1バイパス沿いの旭化成富士支社余剰地を賃借した約6万6000平方メートルで、地上2階と平屋建て店舗の商業施設面積部分は計約3万平方メートル。駐車場約1100台を備えた。
 核店舗のマックスバリュ富士南店(約1900平方メートル)は24時間営業、年中無休で、地産地消の野菜、精肉コーナーを設けた。専門店は物販(約1万5200平方メートル)と飲食・サービス(5900平方メートル)からなり、61店が市内初出店。大型専門店には家電の「ノジマ」、ペットショップ「ペットシティ」などが入った。商圏は富士、庵原東部の約16万6000人を想定し、年商120億円を見込む。
静岡新聞には書いていないが、イオンの「ライフスタイルセンター」(LsC)の実質第一号店だそうな。
LsCとか言われてもまだ正直ピンと来ない。流通関係の略称っていったいいくらあるんだろう。GMS、SM、DS、WSC・・・といった店舗形態から始まって、SC、SSC、DSC、NSC、そしてLsC。暮らしがあるところどういう形でも店舗形態ってあるんだなあ、と当たり前のことを再確認するくらい、次々と形態がかわってゆく。

 さてこのLsCだが、「繊研新聞」によると、明確な定義はないとしながら


-GMSが核テナントに入らない
-自然環境に配慮した雰囲気でオープンエアモール型
-ライフスタイルショップを数多く集積
など、とされている。商圏人口は大型SCの約半分ということで、GMSで収益が取れない今、今後どんどん増えていくものと思われる。記事によるとテナントも「地元出身のジーンズショップオサダ」*1とかとともに大型SCにこれまで数多く出店してきたコックスなどが入っており、中小商圏で思うような集客力があるのか、今後の集客力を注意深く見守る方向とか。

さて、上記の定義から「これって要は普通の商店街じゃね?」と思っていたのだが、公式ページのフロアガイドを見てみると「ああ、SCだなあ」という見慣れた店舗名がずらりと並んでいる。殆どが全国チェーンで積極的に展開している会社、という事実は変わらないようだ。そう考えると、一義的な店ぞろえのモールはやはり増え続けるのかなあ、とかちょっと考える。「日本人のライフスタイルは何か。生活提案する専門店が増えてくるだろうし、一緒に検討をつづけたい。」
まさしくこの部分を地域の商店が担えたらなあ、とか思うのだ。

いやいくんですけれどもね。

*1:オサダ、と聞くと「ハイパーセンター」と答えてしまう九州人