イオン、家電PB拡販へ


 総合スーパー最大手のイオンと三洋電機は28日、イオンのPB(プライベートブランド)向けに冷蔵庫や洗濯機などを中心とする生活家電を共同開発することで合意したと発表した。来年5月に炊飯器などの調理家電を発売し、順次商品を拡充。ジャスコ、サティ、ダイエーなど全国500のグループ店舗で、イオンのPB「トップバリュ」として販売する。
 同日、東京都内で会見したイオンの岡田元也社長は「家電製品の安売り合戦がずっと続くとは思わない。価格やデザインで訴求すればPBでも勝算がある」と共同開発の意義を強調。一方、三洋電機の佐野精一郎社長は「新しいビジネスに育てたい」と赤字続きの白物家電の再建に意欲を示した。
家電のPBといえば一昔前随分と低価格戦略で流行ったものだが、一線を画して大手の三洋と手を組んだというニュース。ただ、GMSで家電売場そのものが残っているのがどれ位あるのか、というのが難しいところ。確かに大きなイオンモールとかだと直営の家電売場があったりするんだけれども、サティもダイエーも殆ど取り扱いがないはず。冷蔵庫や洗濯機、確かに生活に必要なものではあるが、ここまで大手電気量販店が全国をネットしている時代になるとどう優位性をだすのかなあ、というのも気になるところ。
 個人的には、機能分化が進むNBの家電にデザイン等で訴求を強めるのはむずかしいんじゃない?と思わざるを得ないんだけれども。