ロフト福岡の開店


生活雑貨大手・ロフト(東京)の九州1号店「天神ロフト」が15日、福岡市・天神にオープンした。7万種類もの雑貨や家庭用品が並ぶ大型店で、初日は3万人以上が来店した。
 「手応えを感じる」。同社の安森健社長は、来店客を出迎えながら期待感を表明した。同社は5年間で九州全県に出店する計画で、天神店は旗艦店となる。「九州は福岡一極集中が進んでいる。ここでイメージを定着させたい。店内を見てもらえれば、良さが分かっていただけるはず」と期待を込める。
 天神地区には西鉄グループが手掛ける大型雑貨店「インキューブ」がある。強力なライバル出現となるが、楳木賀久専務は「天神に人が集まることでむしろプラスになれば」と話す。
 インキューブは1999年の開店から売上高が右肩上がりで、06年度は初年度の約1・5倍まで伸びた。楳木専務は「福岡で受け入れられるものを研究し、常に売り場を改良してきた成果」とし、当面、ロフト進出にも大規模な改装などはせず、静観する構えだ。
 一方、福岡市では2011年にJR博多駅の新駅ビルが完成し、同じ大手雑貨店の「東急ハンズ」(東京)が出店する。駅周辺の企業などは、あの手この手で新駅ビル開業などをPRしている。しかし、現状では天神への一極集中が止まらず、駅前地域との格差が広がっている。
福岡にはない若者向けの話題の店、ということで昔から待望されていたのがロフトと東急ハンズ。いつの間にか在京の百貨店が続々と福岡にも開店し、ヲタ向けのショップからユザワヤまで福岡に出てきたのに何度となく出てきては消えた出店話。そんな話からもう何年もたって、ようやく出店したというのには時代の流れを感じてしまう。出店したのがZEEX天神(旧ユーテクプラザ天神)という、何をしてもうまくいかない商業施設だっただけに格安の賃料だったんじゃないかという推論は成り立つものの、しかも1階から7階まで全フロアぶち抜きという豪快な開店。ちょうど天神の南下がはじまってからもう10年あまり、どうやら本当にこれで人の流れが変わってしまうような気がする。
しかし、公式ページを見ると、ビルの名前まで変わってしまったのかいな?

九州内での福岡への商業の一極集中はますます加速していく。東北では仙台がそうだし、全国そのような状況は起こっている。東京への一極集中はどうもいやなんだが、九州とか東北といったある程度の域内での一極集中は仕方ない、というか東京一極集中で完全に空洞化してしまわないためには仕方がないのかなという気もするのだ。東京での消費は地方にとっては手が届かないけれども、一日交通圏での消費は手が届く、そんな感覚の違いだろうか。じゃあ九州新幹線の建設に賛成なんだな、ということになると、うーん、そこまでいるのか?無駄なんじゃないか?という気がするのだが、おそらく推進する人たちは(建設業界の諸問題とかは横に置いておいたら)そういう理由で賛成しているのだろう。