中心市街地のGMSって結局どうなるのか、ということだけれども.

倉庫番さんのブログ、「そらいろ、クルージング」にこんなエントリが.最近「中心市街地における旧型GMSの役割」について、某政府系の方から何時間か熱弁をいただいたのだが、本当はこうなんだよなあ、という気がするので引用させていただいた.


 そう思うと、今の商業が抱える問題って言うのは「中小商業者側」の観点から見た問題にしか過ぎないんじゃね?などとふと思ってしまうんです。確かに「中小商業者側」の観点は必要ですが、それ以上にやはり「税金の投資効果」って言う事を考えると、「どっちの顔を見るべきか」って言うのがあるんですよね。すなわち、「様々な政策の中での優先順位」って言うのをどう考えているのかって所。
商業の問題という点では確かにその通りだなあ、とは日々思っているところで.漏れの働いているスーパーマーケットチェーンは今でも比較的旧市街に店舗を多く所有している.そういうところって、マスコミからは今の街づくり3法の中では今後有望だ、とかいう書かれ方をされることが多いんだが、そうかなあ?と実感として思うわけだ.実際問題売上不振の店が多いんだが、客が来る来ない、というよりもお客さんとなるべき人が住んでいない、商圏人口が急激に減少している、という原因が大きいんだよね.商圏として中心市街地、というものの魅力はかなり小さくなってきているところが大きいんじゃないかな、と考えるのだ.東京、大阪、福岡、そういうところは中心市街地にマンション等の建設が進んできて人口回帰、ということもあるだろうが、地方都市ではそれほどのことも起こってないのが現状な訳で.必要なのは、中心市街地の既存商店を守ることではなく、中心市街地という機能、町をどうまもっていくのか、ということになるわけで、そう考えると既存の市街地の土地の流動性をもっと高めるような何かが必要なんじゃないのかなあ、とも思うんだが.
 ともあれ、倉庫番さんの言うとおり、ナショナルチェーン側、もしくは大手資本側からみた商業の問題、というのは、店舗ということになると、「どうしてこういう店をつくっちゃいけないんだろう?」ということ、なんだか分からないけれども既存の何かを守るために収益の取れるところに出店できないのはなんでだ?ということになるわけで.なんだか分からないけれども規制をされていて、その規制の理由はなんだかわからないけれども俺らが町を壊すから、といわれるからなんだが、その町の商業なんてとっくの昔にないじゃん?ということになるんだよなあと.
 個人的には、商業という面では確かにそうかもしれないけれども、町のこれまでもってきた歴史、担っている機能を考えると、もうちょっと中心市街地を大事にしてもいいんじゃない、?と思っているし、「収益とれなくなったら撤退しちゃうからいいや」という考え方もいかがかと思っているので、なんともいえないんだけれども.
 イオンのSCは、最初から5年で撤退しても収益が取れるという前提で作ってあるというしね.そういうのはどうなのかなあ